Adobe Creative Suite 3 Web Premiumについて

Adobe Bridgeとは、いわゆるファイルマネージャです。 複数人で作業する場合の 「司令塔」 になります。ファイルの共有や別売のConnectを使って会議をネット上で行うこともできます。
ファイルランチャー的な機能もありますから、アイコンや、画像をダブルクリックすれば、関連付けされたソフトウェアが自動的に起動して、ファイルを読み込んでくれます。以前からあるツールですが、パフォーマンスに問題があったため、全くと言っていい程、使用していませんでした。
特に多量の画像ファイルを読み込む、一番最初の起動時には、かなりの時間待たされました。仕事や趣味で、NikonのD80などを使っていますので、RAWファイルを利用することがあります。
今回のバージョンアップで機能向上がなされたことは、大変嬉しいです。画像の読み込みも早くなりました。
しかしBridgeから利用可能な、Adobe Stock Photosが、2008年4月1日で終了するとの告知をメールで受けました。
Stock Photosは、低解像度版ならば、無料でダウンロードすることができ、さらに検索には、日本語も選択できたので、ゲラ原稿などに予定の写真が間に合わない際に利用させてもらう機会が多く、サービス終了は非常に残念です。
Adobe Version Cue Creative Suite 3

Adobe Version Cue は、Adobe Bridgeから直接起動することができます。
Adobe Version Cueのイメージとしては、ソフトウェア開発で言うところの、プロジェクト管理ソフトの役割を果たすソフトウェアです。
サーバーが必要になりますが、ワークスペースを作成して、共有ファイルを管理したり、共同作業の結果がわかるように設定することができます。 ただし、サーバーの使い方や機器操作になれていない方が使うと、ワークスペースの
ファイルが紛失したり、削除されてしまうことがあるので、ご注意を。
以前のバージョンでは、タスクトレイにアイコンが表示されましたが、Adobe Creative Suite 3 では、アイコンが表示されなくなりました。常駐ソフトは少ない方がよいですから、この改善点は評価が高いです。
Adobe Dreamweaver CS3

Adobe Dreamweaver Creative Suite 3 は、旧Macromedia社 の製品です。Adobe社 の GoLive も利用したことがあるのですが、Dreamweaver の方が使い勝手が良いです。両者の統合は大賛成、統合してくれてありがとう!
ご存知の方が多いかと思いますが、Dreamweaver は、簡単に言うと、Web ページ制作ソフトです。同じような製品で、IBM社 のホームページビルダーがありますが、Adobe Dreamweaverのほうに軍配が上がると思います。
ホームページビルダーには、「どこでも配置モード」というものがありますが、ソースがテーブルタグだらけになってしまいます。
Dreamweaver では、強力なCSS 編集、支援機能がありますから、ソースも読みやすいものができあがります。
あらかじめ レイアウトテンプレートが用意されていますから、CSS に詳しくない方でも、そのまま利用したり、変更したりして、簡単にCSS を利用できると思います。コンテンツの見栄えを頻繁に替える人にとっては、絶好のツールです。起動すると、旧Macromedia社 特有の、オープニング画面が表示されます。この部分が変更されていないので、
昔の使用感のまま利用することのできる安心感は、かなり評価の高いポイントです。(サーバーサイドや新しいAjaxに対応したspryフレームワークについては、後述したいと思います。)
Adobe Photoshop Creative Suite 3

Adobe社製品で最も有名なのが、言わずと知れたビットマップ編集ソフト、「 Photoshop 」です。
スキャナなどにバンドルされる、LE や Elements など様々な製品がありますが、Adobe Creative Suite 3 に入っているものは、Extended です。フォトレタッチ家にとっては、究極 または 憧れ のバージョンです。高価ですが、画像編集初心者が欲しいソフトのNo.1なのではないかと思います。

なんと言っても待望の新機能は、「クイック選択ツール」です。
画像の上をツールでなぞることによって、
今までの、自動選択ツールより、はるかに高精度に画像を切り抜くことができるようになりました。
フィルタ効果にも、機能アップが見られます。
スマートフィルタといって、後からいつでもプロパティを変更できます。
驚きなのは、
ドラッグ操作により、フィルタをかける順番を入れ替えることもできることです。※右図参照(Photoshopで「クイック選択ツール」を使ったところ)
さらに、3D 画像の編集もできるようになりました。
3D 画像( 3DS、OBJ、U3D、KMZ、COLLADA など )を読み込み、レイヤーのサムネイル画像をダブルクリックすると、3Dモードになります。 3DCG ソフトで、レンダリングしたままの画像の視点を、ドラッグでそのまま変えることができます。(本当にグリグリと動きますよ!)Acrobat 3D のときも驚きましたが、今後は 3DCAD も視野に入れた、 Adobe社 の戦略が見えてきそうです。

ビデオの読み込み編集もできるようになったので、Flash 形式の書き出しも可能になりました。
ビデオ( AVI、WMV、MPEG、QT など)を読み込み、ワークスペースをビデオ形式に変更すると、Flash でよく見かけるようなタイムラインが表示されます。(右図参照)


Vanishing Point(直訳すると「消える点」ですが・・・。
絵画技法で言うところの遠近法の消失点でしょう)も機能アップが図られています。一言で言うと、疑似立体物にテクスチャを立体物に合わせて貼り付けるという機能です。
※右図1・図2は、花を路面に貼り付ける例。(
遠近感のある画像の加工)
Adobe Photoshop Creative Suite 3

こちらも 旧Macromedia社 の特許とも言うべき、アニメーション作成ソフトです。大きな変更点は、制御言語であるAction Script のバージョンが 2.0 から 3.0 になった点です。
Photoshop や Illustrator など、Adobe社 の製品からの、ファイルインポートも使えるレベルです。インポートオプションも多彩で、テキストをビットマップ化するか、編集可能な状態のままにするか、ベクターアウトラインにするかの選択ができ、読み込むレイヤーも選択することができます。ここの部分は、開発者・移植者が一番苦労したところなのではないでしょうか? メニューやソフトの概観一つ一つは 旧Macromedia社時代 そのものですが、Adobe製品との連携の上で、かなりの工夫が見られます。

初期メニューの中には 「BREW携帯端末」 の文字もあり、携帯端末上で動作する Flash 作成に対応していることがわかります。
Flash で作成したものをプレビューすると、Adobe Device CentralCreative Suite 3 が起動して、実機でプレビューできます。ムービーも、携帯端末を模した画面で確認することができます。
※右図:Flashで作成した画像をDevice Central CS3で確認している。
「反射」を室内、「バックライト」を56%に設定しているので、液晶画面への窓の写り込みが、プレビューで確認できている。
できれば、私の持っているシャープのW-Zero3にも、対応して欲しかったです。
メニューの中には、バックライトの強弱や写り込みの設定もあり、各端末の特性を捉えて作成されたものだとしたら、その努力に脱帽です。幸か不幸か私の手元には、試すことのできる携帯端末がなかったので、その実際は確認できませんでした。残念。これからは、携帯機器市場も視野に入れていかねば!
ここまできたなら、携帯ゲーム機上(PSPやDS)で動作するFlash開発環境も欲しいですね。 Adobeさん、いかがでしょう?
Flash はさすがの出来映えです。これからの、ますますの進化が待ち遠しい限りです。
例題をいくつか作って試してみましたが、特に、旧Macromedia社 時代との操作環境は、大幅には変わっていないので、タイムラインを利用したアニメーションや、ActionScript にも、すぐになじめると思います。Dreamweaver の項目でも書きましたが、Adobe色を付け加えつつ、旧Macromedia色もきちんと残している点は、他のソフトウェアハウスでも見習って欲しいと感じました。
ActionScript 3.0 では、より正しいコードヒントが表示されるようになり、トレースなどのデバッグ機能もより充実していますから、開発者にとっては、かなり便利になったと感じられると思います。コードが記述できるのは以前は、ムービークリップと、ボタン、キーフレームにおいて可能でしたが、3.0 ではキーフレームのみとなっています。つまり今までは、デザイナーさんが記述したスクリプトを手探りで探すような状態でしたが、Adobe Creative Suite 3 Flash では、記述される場所が統一されたことから、スクリプトの保守作業が断然楽になりました。