組込みソフトウェア マネジメント・フォーラム 2005
開催概要 セッション 会場アクセス
セッション
セッション内容(予定) ※セッション時間、内容は場合によって変更させていただく場合があります。
9:30 会場・受付
10:00〜11:30
(90分)
基調講演 「日本の組込みソフトウェア開発の課題」
田丸 喜一郎(独立行政法人情報処理推進機構/東芝)

2005年6月に経済産業省より公開された「2005年版組込みソフトウェア産業実態調査報告書」によると、組込みソフトウェア開発プロジェクトの約1/4が機能・性能未達、約1/3が品質未達。半数以上が開発費用超過・開発期間超過していることが明らかになった。その一方、プロジェクトマネージメントに工数を掛けることによって、それらを低減できているデータも得られた。本講演では、実態調査の結果を参照しながら組込みソフトウェア開発プロジェクトの現状を概観すると共に、計画書の作成方法、開発プロセスの選択、ハードウェアに起因するトラブル、レビュー/インスペクションの方法などが、開発プロジェクトに与える影響などを解説する。
11:30〜12:40
(70分)
休憩
  人・組織・プロジェクト管理系 プロセス・品質管理系
12:40〜13:50
(70分)

プロジェクト管理

組込みソフトウェア開発のためのプロジェクトマネジメント
〜 基礎から学ぶ開発計画書の作成手法と進捗管理手法 〜

福井 信二
オムロン株式会社
コントロール機器統轄事業部 技術部

組込みソフトウェア開発では、その大規模化に伴い、プロジェクトマネジメントの導入が必要となってきている。本講演では、納期や品質目標を達成するために必要となる
開発計画の精度向上を目指して、なぜ開発計画書が必要か、その作成のポイント、加えて、開発計画書に基づく進捗管理の手法を解説する。特に、組込みソフトウェア開発で注意すべきポイントに的を絞り、事例を用いて、プロジェクトマネジメントの経験の少ない技術者にも、わかりやすく解説を行う。

プロセス管理

プロセス・アプローチによる組込みソフトウェア開発能力の強化

野中 誠
東洋大学経営学部 専任講師

大規模・複雑化する組込みソフトウェアの品質を確保・向上するためには、開発プロセスの改善と確実な実践が必須である。同時に、開発プロセスの改善を通じて、組織のソフトウェア開発能力を戦略的に向上させることが求められる。本講演では、SEC で検討中の「組込みソフトウェア開発プロセス標準」を通じて、品質を作り込むための開発プロセスを概観し、要求分析、アーキテクチャ設計、テスト等のプロセス定義を解説する。また、計画と測定を重視することで高品質を達成する TSP (Team Software
Process) を紹介し、TSP における品質管理の方法を解説する。さらに、競争戦略の視座から、プロセス改善で重視すべき観点を述べる。

13:50〜14:30
(40分)

プロジェクト管理
製品開発戦略のマネジメント
(株)イーソル 講師調整中

組込み製品におけるソフトウェア開発は、既存ソフトウェアの流用によるシリーズ開発が一般的である。一方、昨今の製品サイクルの短期化にともなう頻繁なバージョンアップにより、ベースとなるソフトウェア(=プラットフォーム)の不良資産化が深刻な問題となりつつある。本講演では、複数の製品に共通となるプラットフォームを、協力会社を含めた開発現場へ如何に展開/普及させていけばよいかについて、組織やマネージメントの観点から説明する。

■品質管理
ソフトウェア信頼性と品質向上について
二上貴夫
独立行政法人 情報処理推進機構 ソフトウェアエンジニアリングセンター
株式会社東陽テクニカ
14:40〜15:10
(30分)

開発者教育
UMLとメカトロによる組み込み技術者教育の実際
長瀬嘉秀
株式会社テクノロジックアート

組み込みエンジニアの育成には、プログラミング言語の習得だけではなく、 設計技術と実際のものづくりが必要となる。設計には、組み込みに対応した UML2.0、ものづくりにはメカトロの基礎として簡単な組み立てロボットが最適となる 。本セッションでは、これらの技術を使った教育の実際を紹介する。


プロセス管理
変更管理を通じた製品品質の向上
鈴木 俊安
(株)東陽テクニカ
ソフトウェア・ソリューション

ソフトウェア開発とは、顧客に対して自社の製品の価値を上げることがすべてである。このセ ミナーでは、製品に対する変更の計画、追跡、および管理手法と、製品の価値を向上するよ うに変更を方向付ける方法について紹介する。

15:20〜16:30 
(70分)
スキル標準
組込みスキル標準(ETSS)
〜組込み開発プロジェクト最適化へのアプローチ〜


関口 正
株式会社CSK 
独立行政法人 情報処理推進機構 
ソフトウェアエンジニアリングセンター
研究員

2005年5月に、組込みソフトウェア開発の技術に関わる「人材育成」や「人材活用」を実現するためのモノサシとして、「組込みスキル標準(ETSS)」が公開されました。SECの研究員としてETSS策定に携った立場から、その概要について説明を行います。
また、プロジェクト管理者の立場から、組込みソフトウェア開発を最適化のためにETSSがどのように活用できるのか考察の上、提案します。ETSSの公開後、CSKでは社内の組込みソフトウェア開発力とその分布を測るために、技術者をETSSのスキルフレームワークによる技術スキルの棚卸しを開始しました。この活動から解ったETSS導入初期段階の運用ポイントについてお話します。

■品質管理
組み込みソフト開発における品質管理手法 〜管理者と開発者のギャップとその補正方法〜

杉浦 英樹
富士ゼロックス 株式会社 オフィスプロダクト事業本部 デバイス制御開発部 マネジャー

ソフトウェアの開発管理手法としては、CMMIやPMBOKなどが話題になっている。組み込みソフト開発の分野でも、これらの管理手法を導入し、より効果的な開発管理によるソフト品質の向上を目指した推進が行われ、CMMI認証をはじめとした成果が現れてきた。その一方で、現実の組み込みソフト開発現場のフロントラインでは、管理手法の一人歩きによる開発効率の悪化や形式化した管理報告が蔓延し、開発管理推進における管理者と製品開発者との温度差を感じずにはいられない。本セッションでは、この管理者と製品開発者との温度差の原因を探り、管理手法を無理なく開発現場に定着させ、当初の目的であるより効率的な開発をすすめるための考え方について考察する。




16:50〜18:10
(80分)

パネルディスカッション
  「組込み開発のマネジメントと現場のギャップを埋めるには」

司会:田丸喜一郎(SEC)
パネラー:星 光行 (ゼンテック)

       大西 建児 (豆蔵)
      鈴木 弘一 (日本テレロジック)
 

制約の多いハードウェア、開発の現場の苦労が伝わらない経営層、やたらに足りない開発リソース・・・、組込み開発の経営と現場に立ちはだかる課題をどのように解決するか。艱難辛苦を乗り越えてきた担当者たちが本音で語る現場改革の知恵。

株式会社翔泳社 組込みプロジェクト・マネジメント・フォーラム運営事務局
〒160-0006 東京都新宿区舟町5
TEL:03-5362-3803 FAX:03-5362-3845  E-mail: esmf@shoeisha.co.jp
主催:株式会社翔泳社