SEの現場2004
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SEの現場2004
   
過去記事
第5回 「僕がPMをやっててよかったと思う瞬間」
第4回 「もう1度生まれ変わってもPMになりたいってことは・・・・・・」
第3回 「僕はPMになるためのセオリーってやつを信じない!」
第2回 「僕がPMになったのはちょっとした偶然からだった」
第1回 「PMはスーパーマンである必要なんてない!」

誌面記事
マンガでわかる
会社・業界図鑑2004
気になる会社の状況と、業界でのポジションが一目でわかる。転職者・新入社員必見!!
SEの職場を拝見
日本オラクル、サイバードなど、「こんな会社で働きたい」職場を持つ企業に突撃取材。本誌未収録写真もアップ。
データベースのセキュリティを考える
今、重要な課題として挙げられるセキュリティの強化。なかでもデータの保護は最も重要です。データは通常データベースに格納されていますが、データベースの中にあれば大丈夫とは言い切れません。この連載ではデータベースのセキュリティについて皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
クイズで実践
成功するSEの交渉術
この連載では、SEが獲得すべき交渉のスキルについて、会話形式の例題にそって解説していきます。現場での交渉は毎日が真剣勝負です。ここでは会話に沿って示される選択肢のなかから「これだ」と思うものを選ぶことにより、あなたの交渉スキルをチェックできます。では、さっそく始めましょう。
矢澤久雄の「プロのコード、アマのコード」
「プロらしいコードとは何か?」って聞かれたら、あなたは、何と答えますか? 『プログラムはなぜ動くのか』の著者矢澤久雄がプロのプログラミングを懇切丁寧に教えます。
新人PMに贈る、53通の手紙
え、今日から、プロジェクトマネージャー?期待と不安に満ちた新人PMに贈る現場感が満ちたエールです。
あなたは「もの作り派?」
「マネジメント派?」
 
あなたはどちらの道を選びますか? 自分のキャリアを、限りなくシンプルに考えるためのガイド。
トム・デマルコ インタビュー
プロジェクトマネジメントの神様 トム・デマルコに聞く「PMに必要なもの」。本誌未収録部分も掲載。
SEのための情報源
〜ユーザーグループ・雑誌・書籍〜
『SEの現場 2002〜2004』に掲載した、SEが読むべき雑誌、書籍、ユーザーグループを一挙紹介!
登録記事  
 
第6回 ヤバいプロジェクトには手を出すな!
著者顔写真
(株)クロス・マーケティング
システム・ソリューション部
伊藤靖
2004/09/01

 プロジェクトを成功させるための絶対条件、成功しそうなプロジェクトしか引き受けないこと。
 制約条件やリスクが少ないプロジェクト、自分が過去に経験したプロジェクトに似ているプロジェクト、判断基準は何だっていい。これだったら成功させる自信がある、と思えるプロジェクトを自分で選ぶ。そして、それ以外のプロジェクトには見向きもしない……。
 “NO”と言わなければならないのは営業マンもPMも一緒。

 ところが、一見簡単そうに見えて、やってみるとこれが結構難しい。
 理由はいくつか考えられる。たとえば、どこの会社でもPMは不足しているらしく、個人の勝手にはさせてくれない。会社にはPMを遊ばせておくだけの余裕がない。
 さらに、最近は制約条件やリスクが少ないプロジェクトなんてないも同然。
 むしろ、制約条件やリスクだらけのプロジェクトが当り前だ。次々と新しい技術が登場してくるせいで、過去に経験したことがあるプロジェクトなんていう贅沢も言ってられない……。

 プロジェクトを選んでいられるような時代じゃない!? たしかにそうかもしれない……。だけど、それでもNOと言わなければならない瞬間がある。
 それは、ヤバいプロジェクトを押し付けられそうになったとき……。

 やる前からすでに赤字になることが決まっているプロジェクト。
 プロジェクト成功の判断基準である利益を出すということが不可能になっている時点でヤバい……。前任者のPMが、何らかの理由でリタイアしたプロジェクト。何かとてつもない原因がありそうでヤバい……。しかも次に引受けるPMがなかなか決まらないプロジェクト。
 ますますヤバい……。

 「伊藤君にやって欲しいプロジェクトがあるんだ」と上司のA部長が言った。
 「どんなプロジェクトですか?」と伊藤は聞いた。
 「〇■電気のWebサイトの開発だ。伊藤君、Webサイトの開発得意でしょ?」
 「ええ、まあ……」
  敵はこんな感じで押し付けようとする。手馴れたもの。

 「たしか、もうプロジェクトはスタートしてますよね。PMはBさんじゃ?」と伊藤は言った。
 「そうだ。ところがそのBさんが入院してしまったんだよ」とA部長が言った。
 「入院ですか! 病名は?」
 「鬱病らしい。ストレスが原因だということだ」
 「ほかに、その、誰か……」
 「君しかいないんだよ伊藤君!納期は厳しいし、予算も限られている。誰も引受けようとしないんだ」
 「……」
 「実は、成功しそうな要因が何一つ見つからないんだ!

 新人PMはヤバいプロジェクトを押し付けられやすい。
 でも、敵はいろんな方法で攻めてくる。スキルアップだとか、キャリアアップだとか、耳障りの良い言葉を並べて。場合によっては報酬アップをちらつかせるかもしれない。
 だけど、よく考えてみよう。本当に自分に出来そうかどうか、時間をもらって、冷静になって。あとで後悔するくらいなら、はじめから勇気をもってNOと言うべき。
 プロジェクトの選択はPMの大事な仕事の一つなのだから、妥協はするべきじゃない!

 ヤバいプロジェクトには手を出すな!火傷するだけじゃすまされない。
 断る勇気も、時には必要なのだ!

【近況報告】
 今日9月1日は、僕にとって記念すべき大事な日です。会社が変わったんたんです。転職というやつです。これを機会に心機一転頑張ります!この連載も2週間に1回のペースで続けていきたいと思っています。これからもよろしく!



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