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この記事は、翔泳社で実施する独習ゼミの研修を紙上で再現したものです。
使用したプログラミング言語はJavaです。プログラミング経験の有無から「初級コース」と「学習コース」に分かれて、それぞれ4問ずつプログラミングの課題に取り組んでいただきました。講師を務めた私の役目は、赤ペンでソースコードを添削することでした。提出されたプログラムは、どれもきちんと動作しましたが、誰にも共通した問題がありました。それは「プロらしくない」ということです。
この連載では、実際に提出いただいた内定者さん(学生さん)のソースコードを掲載しますので、皆さんも一緒にプロらしさとは何かを考えてみてください。また、指導する立場の人は、連載で指摘していく項目を意識しながら、後輩指導に取り組んでみるのもよいでしょう。
今回は、初級コース第1回の課題を紹介します。なお、提出者の名前は匿名であり、ソースコードも一部を抜粋したものを掲載しています。
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変数a、bの四則演算結果を画面に表示するプログラムを作成してください。
変数の値は、キーボードから代入するのではなく、プログラムの中で変数aに100、変数bに50を代入します。 |


public class Kadai1 {
public static void main(String args[]) {
int a=100;
int b=50;
System.out.println("aの値は"+a+"です");
System.out.println("bの値は"+b+"です");
System.out.println("\n足し算の結果は"+(a+b)+"です");
System.out.println("引き算の結果は"+(a-b)+"です");
System.out.println("掛算の結果は"+a*b+"です");
System.out.println("割り算の結果は"+a/b+"です");
}
}
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コメントを書きましょう
プログラムには、必ずコメントを書いてください。プロは、自分で書いたプログラムを他の人に引き継ぐことがよくあります。コメントがなければ、プログラムの内容を理解するのに時間がかかってしまいます。自分で書いたプログラムを見直す場合も、コメントがあった方がわかりやすいはずです。プロになったら「時間=コスト」です。
プログラムの先頭には「プログラムの名称、機能、バージョン、作者、作成日」などを記入するとよいでしょう。プログラムの中には、以下のように、プログラムの流れを追う手がかりとなる説明を記入するとよいでしょう。
// 計算する値を用意する。
int a=100;
int b=50;
// 計算する値を表示する。
System.out.println("aの値は"+a+"です");
System.out.println("bの値は"+b+"です");
// 四則演算を行い、その結果を表示する。
System.out.println("\n足し算の結果は"+(a+b)+"です");
System.out.println("引き算の結果は"+(a-b)+"です");
System.out.println("掛算の結果は"+a*b+"です");
System.out.println("割り算の結果は"+a/b+"です");
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計算と表示は別の処理にしましょう
コンピュータは、「入力」「演算」「出力」の3種類の動作を行う装置です。現状のプログラムでは、演算(四則演算)と出力(System.out.println()による表示)が一緒になっていますが、以下のように演算と表示を分けるとよいでしょう。プログラムの構造が、分かりやすくなるからです。
// 演算
int wa = a + b;
// 出力
System.out.println("足し算の結果は" + wa + "です。");
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単語、変数、演算子の区切りにスペース1個を入れましょう
これは、好みの問題かもしれませんが、スペース1個入れることで、より見やすくなります。以下を見比べてみてください。
// スペースで区切らない。
System.out.println("\n足し算の結果は"+(a+b)+"です");
// スペース1個で区切る。
System.out.println("\n足し算の結果は" + (a + b) + "です");
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書式を統一しましょう
変数aと変数bの四則演算で、加算と減算はカッコで囲まれていますが、乗算と除算はカッコで囲まれていません。ここでは「計算してから、その結果を文字列に連結する」のですから、以下のように計算をカッコで囲むとよいでしょう。
System.out.println("\n足し算の結果は" + (a + b) + "です");
System.out.println("引き算の結果は" + (a - b) + "です");
System.out.println("掛算の結果は" + (a * b) + "です");
System.out.println("割り算の結果は" + (a / b) + "です");
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プロは、何人かのチームでプログラムを作成します。誰がどのプログラムを見ても理解しやすいように、チーム内でプログラムの書式にルールを取り決めるのが一般的です。配属された後で、先輩がどのような書式でプログラムを書いているか、注意深く見てください。これからも、がんばって学習を続けてください!
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