C# および Visual Basic の強化
Visual Studio 2008 の提供にあわせ、開発言語 C# および Visual Basic のバージョンが、最新の
C# 3.0、Visual Basic 9.0 にバージョンアップします。これには、開発言語の仕様としてクエリ機能の
追加、Visual Basic における XML 操作機能の強化などが含まれ、複雑な処理をより明瞭なコード
で記述することができるようになります。また、新たな暗号アルゴリズムの対応など、最新の .NET
Framework 3.5 の強化も活用することができます。
複数の .NET Framework に対応した開発環境
これまでの Visual Studio は .NET Framework と 1 対 1 で対応してきました。新しい Visual Studio 2008 では最新の .NET Framework 3.5 はもちろんのこと、.NET Framework 2.0 および .NET Framework 3.0 を対象としたアプリケーション構築にも対応します。コンパイラやインテリセンスなど開発支援機能は、選択した .NET Framework のバージョンに応じて最適な機能を提供するため、開発者は開発するアプリケーションに最適な .NET Framework を使用して、効率的に開発を行うことができます。
データアクセス機能の強化
新たに登場する統合言語クエリ (LINQ : Language Integrated Query) により、データベース、オブ
ジェクト、XML などの異なるデータソースに対し、一貫したプログラミング方式によるデータ アクセス
が可能となります。これまではデータソースごとに T-SQL や XPath といった専用の言語を利用す
る必要がありましたが、LINQ テクノロジを使用することによりデータソースの種類を意識することな
く、データ操作を行うことが可能になります。さらに、ADO.NET の拡張により、ネットワークに常時接
続できない環境に対応したオフライン ソリューションの構築をより容易に実現することができます。
クライアント コンピュータ上の MicrosoftR SQL Server™ Compact Edition とサーバー上の SQL
Server間において、任意のタイミングで、データの一方向・双方向の同期を可能とします。
Windows アプリケーション
Windows Vista および Windows XP を対象にした Windows Presentation Foundation (WPF) テクノロジの利点を最大限に活用したアプリケーションの開発を支援するために、Visual Studio 2008 ではWPF 用のビジュアル デザイナが提供されます。このデザイナにより直接的にユーザー インターフェイスのレイアウト、コントロール、データ連携が可能となります。さらに、WPF アプリケーションと Windows フォームの相互連携機能により WPF で構築されたコンポーネントを、Windows フォーム上に埋め込むことが可能となります。すでに広く使用されている既存の Windows フォームのアプリケーションに優れたユーザー体験の要素として WPF のコンポーネントを追加できるようになることで、これまでに蓄積してきた Windows フォームの資産を活かしながら新しいユーザー体験を提供することが可能になります。
モバイル アプリケーション
Visual Studio 2008 は Windows モバイル開発環境である Windows Mobile 5.0 SDK に対応し、モバイル アプリケーション開発を支援します。強化されたデバイス エミュレータにより、セキュリティの制約など、より特殊な要件の環境下のデバッグやテストを可能とします。さらにモバイル アプリケーションを対象とした単体テスト機能も追加され、これらの新機能によりモバイル アプリケーションのさらなる品質向上に貢献します。Visual Studio 2008 は新たに登場する .NET Compact Framework 3.5 に対応し、新機能である統合言語クエリ(LINQ) や Windows Communication Foundation (WCF) によるサービス連携が利用可能です。この結果、モバイル アプリケーションにおけるバックエンド システムとの連携の強化が可能となります。
Office アプリケーション
Office 2003 はもちろん、最新のthe 2007 Microsoft Office system を活用した .NET Framework ベースのアプリケーション開発が可能です。特に 2007 Office system より採用されたリボンや、カスタム作業ウィンドウを作成するためのビジュアル デザイナを利用することで、ユーザーが実際に使用する Office アプリケーションの画面を想定しながらユーザー インターフェイスの開発を行うことが可能になります。また、Visual Studio 2008 は SharePoint Server 2007 で導入されたワークフロー ソリューションをカスタマイズするための機能を提供します。これにより、SharePoint Server 2007 をより業務要件にマッチしたソリューションとして拡張することができるようになります。さらに、.NET Framework に対応した Office アプリケーションを構築することにより、.NET Framework が持つ強固なセキュリティ機構を Office アプリケーションにも適用することができます。Visual Studio 2008 ではアプリケーションの配置、更新、管理を容易にする ClickOnce 配置テクノロジを Office アプリケーションにも利用することができ、開発者だけでなく、管理者の生産性を向上させることができます。
サーバーサイド アプリケーション
.NET Framework 3.0 から提供を開始しているサーバーサイド テクノロジである WCF および Windows Workflow Foundation を活用した高度なサービスとプロセスの構築をサポート。新たなウィザードやビジュアル デザイナによるサービスおよびプロセスの構築・統合や、SOAP プロトコルによる標準に準拠した高度な Web サービスの実現、RSS や ATOM フォーマットへの対応等、次世代 Web アプリケーションの実現を強力に支援します。