●製品概要
MultiRowは1レコード複数行表示に最適なWindowsフォーム用グリッドコンポーネントです。Visual Studio上で起動する専用デザイナにより、グリッド上のどこにでもセルを配置できる高度な柔軟性を備えています。日本のユーザーが求める複数行や罫線で構成されるきめ細かな表画面の実装を支援し、紙伝票の外観をそのまま入力画面に再現したいなどの困難な要求を解決します。
バージョン6.0Jでは5.0Jとの互換性やパフォーマンスを維持しつつ、条件付きセルスタイルやクロス罫線、ユーザー定義セルの連携強化、セル単位の検証、集計処理など生産性の向上に繋がる多くの機能の追加、最新環境の対応に取り組みました。お客様から寄せられたフィードバックをもとに、随所に改良を施しています。
1レコードの複数行表示のソリューションに特化したMultiRowは日本のユーザーのきめ細かな要求に応えるべく進化しています。
●主な特長
レイアウトを定義するテンプレートを採用
MultiRowでは、グリッドのレイアウトをテンプレートと呼ばれる別のオブジェクトに定義できます。グリッドコントロールは、テンプレートの定義とデータソースを元に、実行時に入力可能な表画面を作成します。テンプレートには行や列にとらわれない自由なレイアウトを定義でき、1レコード複数行表示のような複雑な画面であっても、開発者が行の管理に煩わされることはありません。
Visual Studioの経験を生かせるテンプレートデザイナ
- デザイナはVisual Studio上で起動するため、フォームを設計する場合と同じ感覚で表画面を設計できます。
- デザインはテンプレートに、ロジックはフォーム上のグリッドコントロールにそれぞれ分離できるため、メンテナンスが容易です。
- 実行時プレビューや印刷プレビューにより、プロジェクトをビルドすることなく表画面の入力操作や印刷結果を確認できます。
- セルの情報をツリー形式やリスト形式で表示するウィンドウが提供され、設定の比較や統一が容易です。
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自由自在のレイアウト
- セルの位置とサイズを任意に指定できます。
- セルの重ね合わせが可能です。
- ヘッダと行とフッタにそれぞれ異なるレイアウトを定義できます。
- セルの選択の可否、移動禁止をプロパティで指定できます。
- セルのスタイルの継承や共有が可能です。
- 均等割付や縦書き、回転など、豊富な文字配置がサポートされます。
- ユーザーによるセルの移動順序をタブオーダーで指定できます。
多彩な罫線
セルごとに角を丸める角丸罫線、斜め線を描画するクロス罫線、凹凸を表現する3D罫線など、表画面に求められる罫線を網羅しています。実際の伝票用紙に近いデザインを実現し、エンドユーザーが親しみやすい入力画面を提供できます。
高い柔軟性
デザイナで作成されたテンプレートは、フォームをデザインした場合と同じように Visual BasicやC#のソースコードとして保持されます。フォームのソースコードと同じ方法で、デバッグやチーム開発での共有、管理が可能です。組み込みのセルを継承してユーザー定義のセルを作成し、複数のプロジェクト間で再利用することもできます。プロジェクトの拡大や長期のメンテナンスに耐えられる柔軟性が提供されています。
軽快なパフォーマンス
MultiRowのパフォーマンスは1レコード複数行表示を前提としたアーキテクチャの採用により最適化されており、フォームへの読み込みやデータソースの表示で軽快な動作を実現しています。
標準コントロールからの置き換え
MultiRowはADO.NETによるデータ連結に対応しており、 .NET Frameworkの標準コントロールと同様に操作できます。セルの編集やイベントにおいて標準コントロールとの互換性を重視するインタフェースが採用されているため、DataGridViewやTextBoxと同様の操作感覚でMultiRowを使いこなすことができます。
手軽な配布
MultiRowを使って作成したアプリケーションを配布する際に、特別な契約や追加の費用は発生しません。再配布可能なファイルとして数メガバイトのランタイムを配布するだけです。さらに配布をより簡単にするためのブートストラッパが付属しています。
●新機能
デザイナ
- ユーザー定義セルのツールボックスへの登録
ユーザー定義セルをデザイナのツールボックスに登録できます。5.0Jでは、ユーザーが定義したセルをあらかじめ別のアセンブリとしてビルドしなければツールボックスに登録できませんでしたが、6.0JではWindowsフォームでUserControlを利用する場合と同じように、デバッグ中のプロジェクトでセルの定義からツールボックスへの登録までが可能になりました。
- トレーシングモード
デザイナの背景に任意の画像を読み込み、下絵としてグリッドの設計に利用できます。実際の伝票イメージやアプリケーション画面を背景画像として読み込み、下書きを清書する感覚でグリッド画面を設計できます。
- テーブル
「n行×n列」のような表を手軽に作成できるテーブルが追加されました。Officeアプリケーションで表を作図する場合と同じように、セルの結合や行列単位の操作が可能です。作成し終わったテーブルは個々のセルに分離することもできます。
- セル型の置換
すでに配置してあるセルの位置やサイズ、スタイルを保持したまま、セルの型情報だけを変更できます。たとえば、文字列型として配置したセルを後から日付型に置換できます
- ウィザード
基本的なテンプレートを対話形式で作成できます。ウィザードで作成したテンプレートは、通常の手順で作成した場合と同じようにデザイナで編集できます。
- 名前付きセルスタイルマネージャ
セルの背景色、文字色、罫線などのスタイルを管理し、容易に再利用するための新しいウィンドウです。
- 設計時プレースホルダ
入力値の長さを見積もるための、ダミーの値を表示できます。この値は実行時には自動的に消去されます。
- テンプレートのローカライズ
フォームと同じようにテンプレートに言語ごとの情報の埋め込みが可能になりました。たとえば日本語用と英語用のテンプレートを共通化し、リソースの切り替えによってヘッダの文字列を言語ごとに切り替えて表示できます。
グリッドコントロール