はじめに コンサルタントじゃ、変わらない?
実は、ものづくり企業の多くは、現場にコンサルタントを導入しています。彼らは月に何度か現場を訪れ、豊富な経験と知識、鋭い問題解決力で、様々な改善のポイントを指摘していきます。彼らの言うとおりにすると、たしかに生産性が上がると、多くの経営者が証言しています。しかし、多くの経営者はこう付け加えます。「でも、コンサルタントがいなくなったら、元に戻ってしまった」――本文より
第1章 五つのアクションで、現場が変わる
何かを変えるとき、人はガラリと変えることを求めがちです。大規模な人員削減、大型機械の導入、などなど。しかし、そのために小さなこと、身近なことがおろそかになってしまうと、結局何も変わりません。大切なのは基礎です。ドラスティックな大改革でなくても、簡単にできること、基礎的なことをキチンとやれば、成果はちゃんと出るのです。――本文より
第2章 改善は、基本動作の徹底から!―サカエ理研工業株式会社 津島工場
作戦 1 在庫を減らす
作戦 2 標準をつくる
作戦 3 不良品を減らす
作戦 4 モノの流れを一定にする
作戦後 そして、人が育った
第3章 工場が変われば、営業も変わる!―株式会社メタリックスジャパン 中津工場
作戦 1 在庫のルールを決める
作戦 2 発注のルールを決める
作戦 3 工場が商談ルームになった
第4章 現場が変われば、会社も変わる!―河村電器産業株式会社 つくば工場
作戦 一個流し生産を実現する
作戦後 「お荷物工場」から脱却した
作戦後のその後 現場が変わり、会社が変わった
第5章 工場のノウハウで、物流業も変わる―スズデン株式会社 両国センター
作戦 1 誤出荷を減らす
作戦 2 ロット流しを一個流しにする
作戦後 物流倉庫を見る目が変わった
第6章 ボトムアップじゃ、変わらない?
プロジェクトに予算をつけることも、リーダーを専任することも、経営陣にしかできません。どのプロジェクトにも、経営陣の意思決定が求められています。逆に言えば、経営陣が腹をくくれば、プロジェクトはしっかりした体制で始められます。―本文より
おわりに OJTでいこう!
九〇年代後半以降、世の潮流はリストラ、合理化、成果主義。企業は、目先の数字を改善し、株主に提出する経営指標を、形の上で健全化することばかり重要視してきたような気がします。しかし、人を育てることは日本の企業に存在していた価値ではなかったのでしょうか?―本文より