[レポート] XE2シリーズ 注目の新機能とは - 第20回 エンバカデロ・デベロッパーキャンプ

[レポート] XE2シリーズ 注目の新機能とは
第20回 エンバカデロ・デベロッパーキャンプ

 去る2011年9月6日に秋葉原UDXで開催された、エンバカデロ・テクノロジーズ社のプライベート・セミナー「第20回 エンバカデロ・デベロッパーキャンプ」。2011年9月1日のXE2シリーズ発売開始に合わせるかたちで実施された今回のセミナーにおいて、その最新バージョンの特長と新機能、そして現在開発が進められているアプリケーションの配布プラットフォーム「AppWave」の概要について講演を伺いました。

新たなアプリケーション管理のあり方を提案する「AppWave」

 本セミナーのオープニングを飾ったのは、エンバカデロ・テクノロジーズ 日本法人代表の藤井 等氏による「インストール作業不要! ワンクリックでアプリを実行できるAppWave」。現在同社が2011年後半のリリースを目指して開発を進めている「AppWave」は、企業のシステム管理者が自社のサーバー上に設置した開発用ツールや業務用アプリケーションを、それぞれのユーザーに対し個別のPCに直接インストールすることなく、インターネット経由での配布、および利用状況の管理ができるプラットフォームです。

 

 ユーザーは専用の「AppWaveブラウザ」を操作することで容易に目的のアプリケーションを検索・実行することが可能であり、ブラウザベースのアクセス環境でアプリケーションを利用できるため、PCの障害やリプレース時にも、すぐにアプリケーションを再開することができます。またインストール競合や再インストールによる性能低下などからも開放されるため、PCの性能を最大限発揮できるのも導入メリットの一つと言えるでしょう。

 システム管理者はアプリケーションをサーバー上で一元管理できるため、企業内の膨大なPCへのインストールやアップデート作業、そして手作業によるライセンス管理などから開放されるので、大幅な管理工数の削減が見込めます。またアプリケーションの使用状況を時間、ユーザー、グループといった単位でのモニタリングも可能なため、それぞれ部門ごとの予算計画などに役立てることもできるのです。

 従来型のPCアプリケーションについても、「AppWave Studio」を利用すればAppWaveで配信が可能な状態に変換できるため、主要アプリケーションも容易にAppWave上での利用を開始することができ、バージョンの異なるアプリケーションも衝突なく使うことができるなど、これまでの方法では得ることのできないメリットを提供してくれるAppWaveは、今後のアプリケーション配布・管理のあり方に革新をもたらす期待のツールと言えそうです。

 AppWaveの詳細については、同社の製品ページにてビデオによるデモンストレーションを見ることができます。
>> AppWaveの概要 (エンバカデロ・テクノロジーズ)

FireMonkeyによるスムーズかつ高度なビジュアル開発を実現した「RAD Studio XE2」

 続いては、エンバカデロ・テクノロジーズのチーフエバンジェリスト デビッド・インターシモーネ氏によるジェネラルセッション「RAD Studio次期バージョンの概要」。2011年9月1日に発売となった、XEシリーズ待望の最新バージョンXE2の各種製品について、「RAD Studio XE2」を筆頭にそれぞれの特長をツールによるデモンストレーションを交えながら講演を展開したデビッド氏。WindowsとMac OS X間におけるクロスプラットフォーム開発への対応や「Delphi XE2」での64ビットWindowsのフルサポートなど、XE2の各種新機能の中において、今回特に注目すべきは「Delphi XE2」、「C++Builder XE2」に搭載されたFireMonkeyと言えるでしょう。

 

 高度なグラフィックス、アニメーション、スタイリング機能を備えたビジュアルコンポーネントライブラリであるFireMonkeyは、Windows、Mac、iOSで動作する視覚的効果の高いHD / 3Dアプリケーションの開発を可能にしてくれます。HD / 3Dユーザーインターフェイス、データアクセス、効果、アニメーションなど、それぞれ再利用可能なコンポーネントセットが用意されているので、開発者は開発環境上でこのFireMonkeyコンポーネントをドラッグ&ドロップしていくことによって、ユーザーインターフェースなどのビジュアル開発をスムーズに行うことができます。さらにこれらのコンポーネントは拡張やカスタマイズが可能であることから、たとえば顧客への提案時にFireMonkeyコンポーネントで作成したプロトタイプを、そのまま拡張して実際のアプリケーションへと構築していくなど、より迅速な開発を実現できるわけです。
>> FireMonkeyの概要 (エンバカデロ・テクノロジーズ)

 またXE2では、各製品共にモバイル・アプリケーション開発向けの機能が大幅に拡充されている点も見逃せません。特に「RadPHP XE2」では、jQuery Mobileをベースにしたビジュアルコンポーネントの搭載によって、スマートフォンやタブレットなどタッチベースのモバイル機器に最適化したWebアプリケーション開発に対応。開発したアプリケーションはパッケージ化してAppleやAndroidのアプリストアで配布することもでき、カメラや加速度センサー、GPSなどのモバイルデバイスハードウェアなども直接利用することができます。さらに35以上の新たなZend Frameworkコンポーネントが搭載されており、メール送受信のサポート、バーコードやキャプチャの生成、RSSフィード、JSON、RESTなどの利用が可能。Google Docs、YouTube、spreadsheets、photos、Google Appsなど、Googleベースのデータの利用もサポートしています。

 また「Delphi XE2」、「C++Builder XE2」においても、新たに搭載されたDataSnapモバイルコネクタにより、Android、iOS、BlackBerry、Windows Phone7などのモバイルアプリケーションから、DataSnapサーバーへの接続やデータベースサービスを利用できるようになっています。

 過去10年以上にわたる同製品群において、もっとも大きなバージョンアップとなったXE2。 本稿では語りきれていない各製品の特長や新機能は、ぜひ同社の製品概要ページをご覧いただき、トライアル版でその性能を体感してください。
>> RAD Studio XE2の概要 (エンバカデロ・テクノロジーズ)
>> Delphi XE2の概要 (エンバカデロ・テクノロジーズ)
>> C++Builder XE2の概要 (エンバカデロ・テクノロジーズ)
>> RadPHP XE2の概要 (エンバカデロ・テクノロジーズ)

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