「秀丸(ひでまる)エディタ」といえば、Windows 3.1の頃から「定番ソフトウェア」として必ず挙げられる、非常に有名なテキストエディタです。秀丸エディタになぜこれほどまでに多くのユーザーがいるかといえば、テキストエディタとしての必要十分な機能、自由度の高いカスタマイズ性、そして強力なマクロ機能を持っているからだと思います。
  この本は、前述したような「秀丸エディタの活用本」ですが、秀丸エディタの豊富な機能をすべて網羅しようとすると事典並みの厚さになってしまうため、今回は「正規表現を用いた検索・置換」と「マクロ機能」に焦点を当て、ほとんどのページをその2つに割いています。さらに、扱っているサンプルは、主に秀丸エディタでプログラミングをする方にとって便利なものが多いですが、内容に少し変更を加えることで、秀丸エディタを他の目的に使用している方にとっても有用な例になっていると思います。
  いずれにしても、秀丸エディタの基本的機能は使いこなせてはいるけど、もう少し効率的にテキストを編集したいと考えている方にとって、この本の内容が何らかの役に立てると思っています。(本書「はじめに」より)
導入部 秀丸エディタを使う前に
  
  1 秀丸エディタってどんなソフト?
  2 秀丸エディタのインストールと環境設定
  3 秀丸マクロの作り方・動かし方
  4 付属CD-ROMの使い方
  5 秀丸エディタ関連Web情報
第1部 秀丸エディタの検索・置換を使い倒す
  
  文字列検索・置換の基本操作
  1 文字列検索の基本操作
  2 検索(または置換、grep)に影響する動作環境の設定
  3 文字列置換の基本操作
  4 grep/タグジャンプの基本操作
  
  メタキャラクタと繰り返し指定を使った検索・置換
  1 任意の1文字にマッチする
  2 直前のパターンの0回以上の繰り返しにマッチ
  3 直前のパターンの1回以上の繰り返しにマッチ
  4 直前のパターンの0回または1回の繰り返しにマッチ
  5 エスケープシーケンスを使う
  6 //で始まる1行コメントを全部削除する
  7 スペルをうろ覚えの文字列を検索する
  8 インデントをなくして
第2部 秀丸マクロをこてんぱんに使いこなす
  
  マクロの基本操作
  1 キー操作の記録を使って一番簡単なマクロを作成する
  2 マクロ実行とマクロメニューへの割り当て
  
  入力支援(日時、定型句など)
  1 現在時刻をカーソル位置に挿入する(date、timeそのまま)
  2 現在時刻をカーソル位置に挿入する(表示形式を変える)
  3 今日は何曜日?(現在時刻から曜日を求める)
  4 ファイルの最後に現在日時を挿入する
  5 定型句をメニューで選択して挿入する
  6 定型句をメニューで選択して挿入する(menuarray)
  7 別(ini)ファイルに登録した定型句をメニューで選択して挿入する
  8 パラメータ付き定型句を挿入する(input()でパラメータを置き換える)
  9 カーソル位置に直前の単語によって定型句のメニューを変える
  
  自動/インタラクティブ一括編集・整形
  1 連番を挿入する(数字のみ)
  2 連番を挿入する(数字・アルファベットをメニューで選択)
  3 長い行を強制的に74文字で改行する
  4 改行文字数をウィンドウサイズに合わせる
  5 行のセンタリング・右寄せ
  6 C/C++のコメントを削除する
  7 文字数をカウントする
  8 全角ひらがなと全角カタカナを相互変換する
  9 行ソートを実行する
  
  検索・置換操作
  1 段落番号を振り直す
  2 行頭に記号を挿入する
  3 grepの結果ファイル名、行番号を削除
  4 複数の空行を1行にまとめる
  5 文中のHTMLタグを削除する
  6 対応する終了タグに瞬時に移動する
  7 #includeされているヘッダファイル一覧を配列に格納する
  8 CodeWarrior風ソース内関数選択メニュー
  
  ファイル操作
  1 文字コード指定フォルダ(EUCコード指定ドライブの拡張)
  2 #includeされているヘッダファイルをメニューで選択して開く
  3 ファイル名に日付・時刻をつけて保存する
  4 保存するごとに一意のIDをファイル名に付加する
  
  ウィンドウ、強調表示等の設定自動化
  1 ウィンドウの位置・サイズを変更する
  2 現在アクティブになっているウィンドウ以外のウィンドウを閉じる
  3 grep結果の編集結果を元のファイルに反映する
  
  マクロ操作
  1 自前マクロメニュー
  2 複数ファイルにマクロ実行
  3 選択範囲のマクロを実行するマクロテスト用のマクロ
  
  外部ツールとの連携
  1 現在開いているソースファイルを自動的にコンパイルする
  2 高速で行ソートを実行する
  3 DDEサーバアプリケーションとの通信(マクロサーバ)
  4 DLLを呼び出す
  
  マクロ紹介
  1 アウトラインマクロ―見出し丸(清川勝夫氏)
  2 複数デスクトップの保存と呼び出しマクロ(山紫水明氏)
  3 HTMLタグ修正(IKKI氏)
  4 スタイルシート参照挿入マクロ(おーなーしぇふ氏)
  5 全角→半角変換マクロ「半閣下」/半角→全角変換マクロ「全閣下」(かず氏)
  6 Borland C++コンパイル&実行マクロ(kuwa氏)
  7 JAVA API検索(マスタング氏)
  8 runPerl--jperlの実行と構文検査(slide_moon氏)
  9 自動判別コメント挿入/削除マクロ(Kuro氏)
  10 秀丸マクロの変数・ラベル入力サポートマクロ LF-VariableSupplement(小森裕介氏)
  11 フォルダ内文字列置換(なむ極悪氏)
  12 でるもーど(ませま氏)
  13 編集用日本語表記統一マクロ(西谷能英氏)
第3部 秀丸マクロ文法ノート
  
  1 変数、配列、リテラル、キーワード
  2 演算子と代入文
  3 条件判別と繰り返し処理
  4 サブルーチンとgoto文
  5 マクロの終了と他のマクロの実行
  6 カーソル位置の表現とカーソルの移動
  7 文字列の入出力
  8 検索・置換
  9 クリップボード操作
  10 ユーザーとの対話(menu、input()、message、question)
  11 ファイル操作
  12 ウィンドウ操作
  13 iniファイル、レジストリ操作
  14 外部プログラムの操作(run、DDE)
  15 DLLの操作
付録 カスタマイズと文字コード
  
  ファイルタイプごとの強調表示等の設定と動作環境
  1 各プログラミング言語ごとの強調表示の設定
  2 対応する括弧を強調表示
  3 空白表示
  4 ページ番号表示
  5 自動インデントとタブ数
  6 保存時のタブ変換と空白の削除
  7 バックアップファイルの作成
  
  コード表
  1 JIS X 0201文字コード表
  2 JIS X 0208文字コード表