プロジェクトには失敗がつきものである。よく言われる言葉だが、本当にそうなのだろうか?国際社会に貢献している方々が揃って口にするのは、とにかく日本人は「あたって砕けろ」的な戦法を好むが、それは非常にリスクが大きいという言葉だ。孫子の基本理念に『戦わずして勝つ』というものがある。準備万端で物事を進めることにより、ともすれば一滴も血を流さずに事を成せるというのである。
あなたは、部下に対して「やってみなければわからないだろう!」などと言ってはいないだろうか。もし、その部下が退職し、ライバル会社へ行ってしまったとしたら・・・。そんなことを考えながら、日々政治力とも戦わねばならないのだ。本書が上下関係の狭間に身を置き、もがき苦しみ続けている方々の「為書」になれば幸いである。
第一章 ~戦いに勝つ策とは~
第一計 「瞞天過海」(まんてんかかい)
第二計 「囲魏救趙」(いぎきゅうちょう)
第三計 「借刀殺人」(しゃくとうさつじん)
第四計 「以逸待労」(いいつたいろう)
第五計 「趁火打劫」(ちんかだきょう)
第六計 「声東撃西」(せいとうげきせい)
第二章 ~現場での振舞いとは~
第七計 「無中生有」(むちゅうしょうゆう)
第八計 「暗渡陳倉」(あんとちんそう)
第九計 「隔岸観火」(かくがんかんか)
第十計 「笑裏蔵刀」(しょうりぞうとう)
第十一計 「李代桃橿」(りだいとうきょう)
第十二計 「順手牽羊」(じゅんしゅけんよう)
第三章 ~攻めの策とは~
第十三計 「打草驚蛇」(だそうきょうだ)
第十四計 「借屍還魂」(しゃくしかんこん)
第十五計 「調虎離山」(ちょうこりざん)
第十六計 「欲擒姑縦」(よくきんこしょう)
第十七計 「抛磚引玉」(ほうせいいんぎょく)
第十八計 「擒賊擒王」(きんぞくきんおう)