エレナ・パーシヴァルディ(原著) , シカ・マッケンジー(翻訳)
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古代から人類は宇宙の秘密を解き明かそうと、夜空の観察と研究、表現に挑んできました。満点の星に驚嘆し、科学的な説明を試みて、神話の要素を用いながら天空を描き続けたのです。
16世紀以降になると、星図は至高の名作の数々が生み出されました。19世紀に、望遠鏡の技術の進歩によって現代的な星図制作が可能になるまでは、美しく珍しい、芸術と科学的知識を融合させた星座早見盤が描かれていました。
本書は、そんな16~19世紀の「黄金時代」に描かれた貴重な星図と共に、それを描いた天文学者や芸術家らが、当時どのように地球外の現象を解釈していたか、宇宙の研究に心血を注いだ人生についても紹介します。
神話や叙事詩に影響を与えた有名な星図なども掲載し、星座や神話、占星術、天文学ファンはもちろん、自由研究や、様々な物語やキャラクター創作にも役立つ1冊です。
■著者紹介
エレナ・パーシヴァルディ(Elena Percivaldi)
中世研究家、エッセイスト。BBCヒストリーなど歴史に関する定期刊行物の数々にジャーナリストとして協力。歴史やアート、考古学に関する展示やニュースレターの刊行、歴史記念イベントの運営も手がける。イタリア中世史定期刊行物諮問委員会など、様々な機関にも会員として所属。古文書や写本の研究に情熱的に取り組み、天空や過去の暦、宇宙論の変遷についての講演や記事の執筆、出版に携わる。9世紀~10世紀のアイルランド語の文書『Navigatio Sancti Brandani』のラテン語を併記したイタリア語翻訳で、2009年度中世イタリア賞を受賞。著書は本書『Celestial Atlas A Journey in the Sky Through Maps』の他、多数。
■訳者紹介
シカ・マッケンジー
関西学院大学社会学部卒業。フリーランスの通訳者、翻訳者。ロサンゼルスで俳優活動後、東京俳優・映画&放送専門学校勤務。2020年にフロリダ州認可単科大学Barbara Brennan School of Healingプロフェッショナルスタディーズ課程修了。現BHSブレナンヒーリングサイエンスプラクティショナー。陸上自衛隊予備自衛官。文化庁日本文学普及事業作品『The TokyoZodiac Murders』(英訳、共訳)、フィルムアート社『ヒロインの旅』(M・マードック著、2017)、『クリエイターのための占星術』(コリーン・ケナー、2015)、翔泳社『うつくしい西洋占星術の世界』『うつくしい魔法の世界』(共にカルロッタ・サントス著、2023)の他、訳書は多数。
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はじめに
ペーター・ビエネヴィッツ・アピアン 『皇帝天文学』 (1540)
ヨハン・バイエル 『ウラノメトリア』 (1603)
ユリウス・シラー 『キリスト教星図』 (1627)
アンドレアス・セラリウス 『大宇宙の調和』 (1660)
ヨハネス・ヘヴェリウス 『プロドロムス・アストロノミア』 (1690)
ジョン・フラムスティード 『天球図譜』 (1729)
ヨハン・ガブリエル・ドッペルマイヤー 『新編星図』 (1742)
ヨハン・エレルト・ボーデ 『ウラノグラフィア』 (1801)
アレクサンダー・ジェイミソン 『ジェミーソン星図』 (1822)
『ウラニアの鏡』 (1824)
イライジャ・ヒンスデール・バリット 『宇宙の地理学』 (1833)