
パトリック・グラント(原著) , 新田 享子(翻訳) , 森田 智(監修)
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2026年はスーツが誕生してから360周年となる記念すべき年です。
スーツの起源は1666年10月、時のイングランド王チャールズ2世が衣服改革宣言を発したことににさかのぼります。この宣言のもと、上衣・ベスト・下衣・シャツ・タイという要素を基本とする衣服のシステムが制度化され、ここからスーツの歴史が始まりました。
そんなスーツの世界的な中心地といえば、「背広(せびろ)」の語源にもなった、イギリス・ロンドンの「サヴィル・ロウ」。高級オーダーメイド紳士服店が集まり、伝統と格式あるビスポーク(完全な注文生産)の文化が生まれ、今もその中心となっています。この本では、サヴィル・ロウが生み出し、今も連綿と続く紳士服の歴史と文化をわかりやすくまとめ、これまであまり触れられることがなかった、熟練の職人が守り続けてきた独自の仕立て技術をまとめました。
8世紀もの間、歴史に名を残すさまざまな人物の衣服を作ってきたサヴィル・ロウと、それを支えてきたブリテン島で織られる生地の歴史。チャールズ2世が作ったスーツの原型から、ジョージ・「ボー」・ブランメルのダンディズム、フロック・コートやディナー・スーツ、モーニング・スーツ、「プリンス・オブ・ウェールズ」チェックを生み出したエドワード7世のこだわり、ラウンジ・スーツ、そして現代のポスト・コーポレート・スーツまでのメンズスーツの進化と変遷。この本に登場するのは、他にもナポレオン3世、ウィンストン・チャーチル、ブッシュ大統領父子、ダグラス・フェアバンクス、ゲイリー・クーパー、フレッド・アステア、ルドルフ・ヴァレンティノ、ビートルズ、ミック・ジャガー、エルトン・ジョンなど、政治経済の世界からアーティストまで多様な人物たち。スーツを日常的にまとう人はもちろん、歴史やカルチャーを愛する人にとっても楽しく、読みごたえのある内容です。
著者のパトリック・グラント(Patrick Grant)は、自身もサヴィル・ロウに店を構えるテーラー「ノートン・アンド・サンズ」の共同経営者。長い間一緒にビスポーク紳士服を作ってきた職人たちの協力を得て、トラウザーズ(パンツ)、コート(ジャケット)、ウエストコート(ベスト)、シャツの仕立て方を解説。サヴィル・ロウの熟練職人が持つ独自の仕立て技術をまとめました。また、サヴィル・ロウの老舗「Kilgour(キルガー)」「Stowers Bespork(ストアーズ・ビスポーク)」にて修行し、日本でビスポークテーラー「SHEETS」を営む森田智が監修を担当。
スーツ愛好家にとっての憧れの地サヴィル・ロウは、現代でも別格と言える伝統と格式にあふれた場所。この街とともにスーツの魅力と長い歴史に触れられる1冊です。
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・序文
・美しい服に包まれた人生
サヴィル・ロウのスーツとビスポーク・テーラリング
ノートン&サンズの思い出
・トラウザーズを作る
クリス・クトリの作り方
・サヴィル・ロウの歴史
時代を彩った大物の服を作りつづけて8世紀
・シャツを作る
リジー・ウィレット流の作り方
・ビスポークというアーツ・アンド・クラフツ
優れた職人による唯一無二の服作り
・ウエストコートを作る
フェリシティ・ハーマハーの作り方
・英国生地のすばらしさ
ブリテン諸島で織られる生地なしでは存在しえないビスポーク・スーツ
・コートを作る
レイチェル・アリス・スミスの作り方
・完璧な着こなしで時代を超える──メンズスーツの進化
チャールズ2世が作ったスーツの原型から現代のサヴィル・ロウ・スーツのシルエットができるまで
・ビスポーク・ハンドステッチ・テクニック
・用語集
・作り手紹介
・サヴィル・ロウの伝統を継承する職人