ジョン・マッキー(著)
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本書では「意識の高さ」を成長に変える、世界の超優良企業が実践する経営スタイルを紹介する。 すべてのステークホルダーに愛され、富と幸福を創り出して大成功を収めた多くの企業――コンシャス・カンパニー(意識の高い会社)だ。イケア、スターバックス、パタゴニア、コストコ、サウスウエスト航空、ジェットブルー航空、タタ、トヨタ、トレーダー・ジョーズ、ポスコなど、数多くの事例を取り上げ、今後も生き抜いていく企業のあるべき姿を提案する。そしてこうしたコンシャス・カンパニーが行き着く先が、現在の資本主義を超える「コンシャス・キャピタリズム(意識の高い資本主義)」なのである。
長い間、私は企業には収益性と社会的良心のバランスを保つ責任があると信じてきたが、どうすればそれを成し遂げられるのかを本当に理解しているリーダーはほとんどいない。本書は企業がさまざまなステークホルダーによりよく奉仕できるようになるための、現実的で役立つ枠組みを提供している。著者らの意見に耳を傾けることを強くお勧めする。
──ハワード・シュルツ(スターバックス代表取締役CEO)
本書は、自由競争資本主義についてこれまで出版されてきたさまざまな文献とはひと味違う、我々の待ち望んでいた処方箋である。企業は利益の最大化を超える志の高い目的に導かれる必要があり、すべてのステークホルダーに最適な恩恵を施さなければならない。それが実現して初めて、資本主義は全人類に対し可能な限りの十分な社会的利益を届けることができるのだ。
──ラタン・タタ(タタ・グループ会長)
ジョン・マッキーの〝目覚め〟への旅は企業家にとって刺激となるばかりでなく、資本主義の〝成功〟に対する定義──従来のビジネス上の評価基準で高い成果を上げるだけでなく、社会に好影響を与えること──を信じているすべての人々に大きな励みとなるだろう。
──ビズ・ストーン(ツイッター共同創設者、クリエイティブディレクター)
本書を推薦する言葉
序文 資本主義を軌道に戻す ビル・ジョージ
序 章 目覚め ジョン・マッキー
第一章 資本主義─かくも素晴らしく、誤解され、評判の悪いシステム
第二章 コンシャス・キャピタリズムとビジネスの気高い精神
第一部 第一の柱─存在目的
第三章 存在目的─企業にとっての意味を追求する
第四章 存在目的を発見し、育てる
第二部 第二の柱─ステークホルダーの統合
第五章 忠誠心が高く、信頼を寄せてくれる顧客
第六章 情熱を持った、意欲的な社員
第七章 目的の明確な、忍耐強い投資家
第八章 協力的で、革新的なサプライヤー
第九章 コミュニティと共に栄える
第一〇章 自然環境を守り、育てる
第一一章 外側のステークホルダー
第一二章 ステークホルダーの相互依存
第三部 第三の柱─コンシャス・リーダーシップ
第一三章 コンシャス・リーダーの資質
第一四章 コンシャス・リーダーになるには
第四部 第四の柱─コンシャス・カルチャーとコンシャス・マネジメント
第一五章 コンシャス・カルチャー
第一六章 コンシャス・マネジメント
第一七章 コンシャス・カンパニーになるには
第一八章 コンシャス・キャピタリズムの力と美
付録A コンシャス・キャピタリズムの具体例
付録B コンシャス・キャピタリズムと関連思想
付録C コンシャス・キャピタリズムについての誤解
謝辞
解説 コンシャス・キャピタリズムと日本企業 野田 稔
たー さん
2014-08-02
新たな知見は何もない。こんなことを真面目に論じないといけないことが、株主至上主義の弊害だと思う
壱萬弐仟縁 さん
2014-05-26
2013年初出。 意識の高い資本主義。 この副題は初めて聞いた。 ビジネスは協力と自発的な交換 に基づくもの。 互いの利益のために自発的に 取引をする(4頁)。 等価交換、価格以上の満足感を。 ウィン・ウィン関係が理想だ。 意識の高い企業とは、 ①ステークホルダーと同じ立場で奉仕する志、 ②意識の高いリーダーを頂き、 ③働く事が喜びや達成感の源となる 活発で思いやりある文化に根ざす会社 (11頁)。 社会から求められている何かを達成 しようという意欲に支えられる ビジネス(27頁)。
メルセ・ひすい さん
2014-06-10
すべてのステークホルダーに愛され、富と幸福を創り出して成功を収めたコンシャス・カンパニー(意識の高い会社)。イケア、スターバックスなど、多くの事例を取り上げ、企業のあるべき姿を提案する。