本書では、データ活用を「今あるデータを活かすこと」、データ利活用を「(既存の
データを問わず)利益になるようにデータを用いて活かすこと」と捉えています。
DXを背景に、企業に蓄積されたデータをビジネスに活用する動きが活発です。しかし、
「思うほどビジネス成果に結びついていない」とお悩みの方が多いのではないでしょうか。
成果が出ていないのは、データ活用に留まっているせいかもしれません。
本書は、データ利活用の知識を体系的にまとめた基本書です。データ利活用のステップ
ごとに必要なビジネス知識・スキルを整理し、データ利活用と関連づけて説明しています。
図解と具体例を多く用いて、「利益を生み出すために、データをビジネスに活かす」方法
を紹介しています。
筆者は、独自に構築した自社パネルを強みに、意識データや購買データなど、様々な
生活者のデータを用いて国内年間3000社超の企業のマーケティング支援を行うマクロミル。
社内に蓄積された知見を活かしながら、企業のデータ利活用支援事業として
コンサルティングサービスも展開しています。
【こんな方におススメします!】
・データ利活用の業務に関わるビジネスパーソン
・組織としてデータ人材を育成・底上げしたいと考えているマネジメント層
・ビジネスサイドの発言が理解できず困っているデータアナリストやエンジニア、
データサイエンティスト
【目次】
第1章 日本におけるDX、データ利活用の現状
第2章 データ利活用に必要な知識・スキル
第3章 マーケティング
第4章 ロジカル・シンキング、ロジカル・コミュニケーション
第5章 仮説思考
第6章 問題解決ステップ
第7章 データ統合基盤・データ活用規制の動き
第8章 リサーチを活用した1次データの収集
第9章 データ分析
第10章 レポーティング&プレゼン
「データ利活用」とは、ビジネス課題を解決するために、データを収集・蓄積・加工・分析・活用していくプロセスのこと。最初に行うのは「課題の明確化」です。飛びつきがちな「分析」の前に、やるべきことがあるのです。本書ではこの点から丁寧に解説します。
本書は様々なデータと向き合ってきたマクロミルの、一流コンサルタントによる書き下ろしです。実際の研修でも使われている実践的な内容を、惜しみなく盛り込んでいます。時間がないときでも見出しを追うだけで、ビジネス成果に結びつく考えが身に付きます。
本書では図解を多用しています。慣れないうちはイメージしにくい内容も、図解を見ながら読み進めることで理解が進みます。多種多様な図を掲載しているので、一読後に眺めるだけでも、問題解決のステップやレポーティング&プレゼンに役立ちます。
第1章 日本におけるDX、データ利活用の現状
第2章 データ利活用に必要な知識・スキル
第3章 マーケティング
第4章 ロジカル・シンキング、ロジカル・コミュニケーション
第5章 仮説思考
第6章 問題解決ステップ
第7章 データ統合基盤・データ活用規制の動き
第8章 リサーチを活用した1次データの収集
第9章 データ分析
第10章 レポーティング&プレゼン
nadami30 さん
2022-03-15
データ利活用市況、利活用のためのマーケティング観点、データ収集法がまとめられた問題解決起点の一冊。 マーケティング論の分量が多いのが特徴。 データを何のためにどう活かすか、宝の持ち腐れにならない実践的な論理が記載されている。 Cookieレス時代におけるデータ取得方法も興味深い。ゼロパーティーCookieの存在は初めて知った。 全編通して分かりやすく記載で助かる。