世の中に存在する、さまざまな不公正で理不尽なシステムやルールたち。
「おかしいな」「いやだな」と思って口に出しても、「それはお前のわがままだ」と怒られる。
でも、それって本当に「わがまま」なんだろうか……?
さまざまな社会理論紹介から、組織づくりや広報活動、ロビイングのHOW TOまで。
個人の「困りごと」を「社会問題」として捉えなおし、世の中を動かすための方法を物語形式で紹介。
中学生から大人まで読める、荻上チキによる初のソーシャルアクション入門。
■著者について
著:荻上チキ(おぎうえちき)
1981年、兵庫県生まれ。評論家、ラジオパーソナリティー。いじめ問題、宗教2世問題、ストーカー規制法改正、薬物報道問題など、幅広いソーシャルアクションに携わる。NPO法人・ストップいじめ!ナビ代表、社会調査支援機構チキラボ代表。ラジオ番組「荻上チキ・Session」(TBSラジオ)メインパーソナリティ。「荻上チキ・Session-22」で、2015年度ギャラクシー賞DJパーソナリティ賞、2016年度ギャラクシー賞大賞を受賞。著書に『未来を作る権利』(NHKブックス)、『災害支援手帖』(木楽舎)、『いじめを生む教室 子どもを守るために知っておきたいデータと知識』(PHP新書)、『もう一人、誰かを好きになったとき:ポリアモリーのリアル』(新潮社)など多数。 X アカウント : @torakare
イラスト:KOPAKU
Instagram / Youtube / X アカウント: @amber.089
Chapter1 気づく
絶望の「仕組み」に気づく/「絶望モード」から「解決モード」へ/「何も変わらない」のって、なんでだ?/「わがまま」を「社会問題」化する/無力から微力へ
Chapter2 つながる
チームを作って、存在を知らせる/ゴールを決めて、旗を掲げる/理念と意思決定方法を決める/誰にでも役割がある/活動資金を調達する/「反対意見」と「妨害」を想定する/メンタルケアを意識する
Chapter3 調べる
「調査」も社会運動だ/数字に広報してもらう/声を集める/資料を集める/比べる/「白書」を作る/話し合う、話し合う、話し合う
Chapter4 伝える
概念をつくる/メディアを理解する/議題設定をする/スポークスパーソンをつくる/記者会見を開く/メディアを活用する/デモって意味あるの?/解決モデルを提案する/いろんな角度から訴え続ける
Chapter5 動かす
ロビイングする/政治家とつながる/託す/つなげ続ける/法案を作る/法案を作る/傍聴する/結果を受け、発信する/休みながら、次、を考える/ 社会は、変えられる