私のクラスで目覚ましい才を発揮した玉田氏による本書は、日本経済の「失われた20年」の原因を解き明かし、日本再生に向けた「解」を示すだろう
シャープやソニーの赤字転落、携帯電話やテレビ事業の不振など、日本の産業の地盤沈下が進んでいます。その原因は、韓国・台湾・中国を筆頭とする新興国の勃興とともに、日本企業の多くが「登れるが、降りられない」という「イノベーションのジレンマ」特有の現象に陥ってしまい、新たなイノベーションを起こせなくなっていることにあります。
本書は、クレイトン・クリステンセン教授からイノベーションのマネジメントについて指導を受け、『イノベーションのジレンマ』の監修を務めた玉田俊平太氏により、「破壊的イノベーション」の構造・原理・フレームワークの解説と、「テレビ」「携帯電話」「カメラ」のイノベーションの歴史と日本企業敗戦の理由、そして最新の理論に基づいた日本企業に対する処方箋を提供します。
【著者紹介】玉田 俊平太
東京大学博士(学術)。1995年よりハーバード大学へ留学。ビジネススクールにてマイケル・ポーター教授のゼミに所属、競争力と戦略の関係について研究するとともに、クレイトン・クリステンセン教授からイノベーションのマネジメントについて指導を受ける。経済産業省、経済産業研究所フェローを経て、関西学院大学専門職大学院経営戦略研究科教授。専門は技術経営、科学技術政策。
5 よういち さん
2019-11-01
これは、どこかで読んだことのある内容。 とりあえず読了
mazda さん
2020-02-22
非常に面白い本です。イノベーションには、持続的、ローエンド型破壊、新市場破壊型の3タイプがあり、日本の大手企業は持続型が得意な傾向にあるようです。しかし、ユーザの要求を超えるラインまで来てしまうと、次は価格破壊が起こりローエンドユーザへと移っていく、というものです。よく引き合いに出されるのがコダックですが、コダック自身も元々は湿式しかなかったネガを乾式にして破壊型イノベーションを起こしたた会社です。一般的な会社は、真っ当な経営判断してしまうので新市場開拓ができない、という意見にとても納得しました。
イノベーター さん
2016-09-18
日本の「イノベーションのジレンマ」は特別でも特段難しいわけでもない。 問題はしっかり理解して、ジレンマに対処できるかどうかだ。