本書は、どうすれば企業が永遠に進化を継続できるのかについて論じる。
具体的には14種類のイノベーションについて論じ、それらをどこに、いつ、どのように適用していけば企業が生存競争に勝ち抜けるのかを示す。自然界の生態系と同様、市場においても自社の状況に適切なイノベーション・タイプを選択し、競合他社との十分な差別化を実現できるよう活用して、それぞれの市場セグメントで成長していけることを解説する。テクノロジー企業を中心とした100社を超える事例をもとに、成熟市場でもイノベーションは可能であることを提示する。
第1部 基本的モデル
第1章 イノベーションの効果
第2章 イノベーションと市場カテゴリーの成熟度
第3章 イノベーションとビジネス・アーキテクチャ
第2部 イノベーションを管理する
第4章 イノベーションのタイプ
第5章 成長市場におけるイノベーションの管理
第6章 成熟市場におけるイノベーションの管理
第7章 衰退市場におけるイノベーションの管理
第8章 イノベーション選択のプロセス
第3部 慣性力を管理する
第9章 コンキテキストから資源を抜き出す
第10章 コアに向けた資源の再配分
第11章 企業内の慣性力管理のプロセス
ひろき@巨人の肩 さん
2018-01-09
Audiobookにて。プロダクトマネージメントを進める上で、多面的に現状分析できるフレームワークが詰め込まれたバイブル。コンプレックスシステムからボリュームオペレーションへの市場の流れ。製品ライフサイクルの中でのイノベーションの4つの打ち手。製品リーダーシップ、顧客インティマシー、オペレーションエクセレンス、カテゴリー再生。自社分析におけるコア/コンテクスト、ミッションクリティカル/非ミッションクリティカルのマッピングとリソース循環。市場のダイナミクスを意識して変わり続けることがイノベーション。
かつどん さん
2016-09-04
イノベーション定義:①新しいものを生み出す→自らが変化する。②既存のものを新しい方法で生む→世の中の変化に対応する。 本書ではイノベーションは企業が生き残る為の大前提であり、永続目的の下、14種類に分けて説明されていきます。同時に企業に根付く慣性力そのものは肯定し、その方向性を修正するという考え方。市場状態、企業内状態を正しく分析し、状況に合ったイノベーションモデルを選択!どういう変化方法があるか、必要かの参考書です。概要としては多業種に使える考え方だろうし、方向性を見定めるのに大いに役立ちます!
MATSUDA, Shougo さん
2016-01-02
おさらいのために再読完了。2006年初版刊行であり、当該概念は今ではかなり一般的(=基本概念)になってますが、だからこそそのきっかけとなった本書が示す製品ライフサイクルフェーズごとのイノベーションとの付合い方の重要性を再確認出来ます。