~~~本書の特徴~~~
本書は、PC・サーバー・スマートフォンなどで動くアプリケーションや、ゲーム開発などさまざまな用途で使われるプログラミング言語、「C#」の入門書です。C#は2002年に誕生し、まだまだ新しい部類に入る言語ですが、その分現代的な考え方を多く取り入れた、そして今も成長し続けている言語です。
この書籍では、はじめてC#を学ぶ人に向け、C#プログラミングの「なぜ」を解決できるように、図解とサンプルを使用した解説をしています。本書を読めば、C#で書かれたプログラムを理解し、自分でC#プログラムを書くための基礎的な知識を身につけることができます。
また、本書ではチュートリアルのように「アプリケーションの作り方」を説明しているわけではなく、C#におけるプログラミングの基礎を体系的に習得できるよう構成し、いつでもスラスラ読み返すことができるように簡潔に説明しています。C#プログラミングに慣れてきた方でも、気軽に本書を開くことで、C#に関する知識や理解をより良い方向へと深めることができるはずです。
C#プログラミングの第一歩として、そしてすべてのC#ユーザーの必携の書としても、おすすめの一冊です。
~~~スラスラわかるポイント~~~
1. 必要な知識だけを厳選
C#の基礎的な文法と言語としての特徴を丁寧に解説しています。いきなり膨大なライブラリなどの知識を含めることはせず、C#の機能を理解するために必要な知識のみを掲載していますので、スラスラ読み進めることができます。
2. 短く読みやすいコード
掲載しているコードはどれも短く、頭の中でイメージしやすい内容にしています。実行結果もあわせて掲載していますので、自分でコードを入力できない場面でも、スラスラ理解することができます。
3. テストで理解度をチェック
各節の終わりにはチェックのためのテストを掲載しています。独学で勉強している人も手軽に理解度をチェックすることができます。
第1章 C#プログラミングを始めよう
1_1 プログラミングとは
1_2 プログラミング言語C#
1_3 C#の全体像
第2章 手続き
2_1 手続きの構成要素
2_2 ステートメント
2_3 組み込み型
2_4 組み込み演算子
2_5 型変換とオーバーフロー
第3章 データの構造化
3_1 構造化でプログラムの見通しをよくする
3_2 配列を使って複数のデータを一度に扱う
3_3 自由度が高いデータの構造化
3_4 匿名型とタプル
第4章 手続きの構造化
4_1 制御フロー構文でフローを制御する
4_2 関数を使うとどこでも同じ処理を行える
4_3 想定外の状況に備えて例外処理をする
4_4 型を整理する名前空間
4_5 定数ならいつでも一定の値を使える
第5章 オブジェクト指向(1)(基礎)
5_1 オブジェクトを指向するとは?
5_2 クラスとインスタンス
第6章 オブジェクト指向(2)(メンバー)
6_1 クラスを構成するメンバー
6_2 オブジェクトを初期化するコンストラクター
6_3 実装の隠蔽
6_4 プロパティ
6_5 クラスに属するメンバー
6_6 クラスの分割定義と部分メソッド
第7章 オブジェクト指向(3)(継承と多態性)
7_1 継承
7_2 多態性
7_3 抽象メソッドとインターフェイス
7_4 パターンマッチング
第8章 第一級市民化
8_1 あらゆる型を組み込み型と同列に扱う
8_2 ユーザー定義型に演算子を定義する
8_3 コレクション初期化子
8_4 添え字でアクセスできるインデクサー
第9章 関数中心の機能
9_1 デリゲートでメソッドを参照する
9_2 匿名関数とローカル関数
9_3 イベントに応じて処理を行う
9_4 静的メソッドと拡張メソッド
第10章 メモリ管理
10_1 スタック/ヒープというメモリ管理手法
10_2 型は値型と参照型に分けられる
10_3 値渡しと参照渡し
10_4 null 許容型
10_5 リソースの破棄
第11章 ジェネリクス
11_1 ジェネリクスで型を変更しやすくする
11_2 ジェネリクスの使い方
11_3 共変性/反変性で親子関係を持たせる
第12章 データ処理
12_1 列挙子
12_2 イテレーターブロックで列挙子を簡単に生成する
12_3 遅延実行
12_4 LINQ
第13章 非同期処理
13_1 マルチスレッドとは?
13_2 非同期メソッド
13_3 排他制御
fujitom さん
2018-11-19
説明が分かりやすい。そして説明している構文がどういうシーンで使用する構文なのかまで説明してくれているので、利用するイメージがつく。タプルや非同期処理は活用していきたい。
ShiradoMasafumi さん
2021-05-15
スコープ、ブロック、イベント、デリゲート、リテラルなど言葉の説明がわかりやすくてスラスラよめた。むろん理解の程度は個人差がある。一方、テスト型式で「ステートメントと式の違いは何ですか?」などと聞かれてみて、自分が分かっていなかったのも分かった。体で覚えているにすぎなかった。他のかたも仰っているようにサンプルのサイズもちょうどよい。ゆえにC#の基礎はこの本と心中することにして電子版も買った。
Kazuhiro Sato さん
2019-03-26
適度な大きさのサンプルプログラムを交えて、説明があまりくどくなく読みやすい。読む量があまり多くないため、1回読んでも理解できなくても、後で読み返して読むのみ苦にならない。