【本書のポイント】
・「見積り=プロジェクト計画」と位置付けて、見積り完成までの手順をイチから解説
・さまざまな見積りの手法を比較しながら学べる
・見積り作成に欠かせない、システム開発やプロジェクトマネジメントの基本がわかる
・システム開発の現場や、見積り作成に使われる最新のAI事情も紹介
・見積りの「考え方」と「作り方」が身につく、練習問題付!
【こんな方におすすめ!】
・システム開発のための見積りを、基礎からじっくり学びたい方
・実際に手を動かしながら、見積りの理解を深めたい方
・見積りの実務で起きるさまざまなトラブルへの対応方法が知りたい方
・システム開発現場や見積りの最新動向について知りたい方
【内容紹介】
システム開発において、見積りは単なる「金額と工期を算出したもの」ではありません。
本書では、見積りを「実現可能なプロジェクト完遂のプラン案」と捉え、
その目的や背景から、具体的な手法、実務上のポイントやトラブル対策に至るまで、幅広く解説しています。
システムを開発するエンジニアはもちろん、システム開発プロジェクトに関わる事業部門の担当者、ユーザーサイドの担当者にもおすすめの1冊です。
本書では見開きで1つのテーマを取り上げ、図解を交えて解説しています。
最初から順に読んで体系的な知識を得るのはもちろん、
気になるテーマやキーワードに注目しながら読むなど、状況に合わせて活用しましょう。
【目次】
第1章 見積りのきほん
第2章 見積りに必要なシステム開発の基礎知識
第3章 見積りの手法
第4章 初めての見積り
第5章 見積りの実務
第6章 見積り時に考えておくべきポイントとリスク
第7章 プロジェクト開始後の見積りと管理
第1章 見積りのきほん~見積りの基礎知識・用語を学ぼう~
1-1 見積りとはプロジェクト計画
1-2 要件定義の基本
1-3 非機能要件と見積り
1-4 見積りの基本概念(1)工数
1-5 見積りの基本概念(2)単価
1-6 リスクが見積りに与える影響
1-7 リスクにはバッファで対抗する
1-8 適切なバッファとは?
1-9 工期(納期)の算出方法
1-10 品質と見積り
1-11 品質要求を見積もる
1-12 見積りで使う基礎用語(1)RFPとSLA
1-13 見積りで使う基礎用語(2)UMLとユースケース
1-14 見積りで使う基礎用語(3)プロジェクト運用と開発拠点
第2章 見積りに必要なシステム開発の基礎知識~見積りを理解するためのシステム開発、プロジェクト運営の基礎を理解しよう~
2-1 プロジェクト運営の考え方
2-2 2つの設計フェーズ
2-3 開発プロジェクトの中心フェーズ
2-4 本番稼働に向けてのテストフェーズ
2-5 チーム運営の基本
2-6 大量のタスクを管理する
2-7 Webシステム開発の基礎
2-8 Webシステム開発の効率化
2-9 クラウド基盤でのWebシステム開発
2-10 開発の方法と範囲
2-11 今どきのWeb開発
2-12 見積りに影響を与える非機能要件
2-13 難易度の高い開発
第3章 見積りの手法~見積りの歴史と既存の理論や手法を学ぼう~
3-1 ソフトウェアの見積りの歴史
3-2 基本の見積り手法 積算法
3-3 積算法と類推法で見積もる
3-4 見積り手法の比較とFP法
3-5 FP法の手順
3-6 FP法で見積もる(1)
3-7 FP法で見積もる(2)
3-8 ユースケースポイント法の手順
3-9 ユースケースポイント法で見積もる
第4章 初めての見積り~見積りのチュートリアルで実体験して学ぼう~
4-1 見積りの進め方(1)実務の手順と成果物
4-2 見積りの進め方(2)機能要件・非機能要件一覧の作成
4-3 見積りの成果物(1)機能要件・非機能要件一覧
4-4 見積りの成果物(2)業務フロー図・アーキテクチャ構造図
4-5 見積りの成果物(3)スケジュール
4-6 見積りの成果物(4)体制図と見積書
4-7 初めての見積り(1)提案依頼書から機能要件一覧へ
4-8 初めての見積り(2)非機能要件定義とアーキテクチャ構造図
4-9 初めての見積り(3)業務フロー図の作成と概要設計
4-10 見積りの実務(1)工数の算出
4-11 見積りの実務(2)工数の積算と類推
4-12 見積りの実務(3)非機能要件やプロジェクト要素の加減算
4-13 見積りの実務(4)工数の見積り
4-14 見積りの実務(5)見積りの完成と成果物
第5章 見積りの実務~実務に必要な見積り作成の知識と注意点を学ぼう~
5-1 システム開発とビジネスの基本の流れ
5-2 ソフトウェア開発ビジネスの費用
5-3 システム開発の契約形態
5-4 見積りと契約の関係
5-5 見積り書作成の実務
5-6 保守の見積り(1)保守契約の基礎知識
5-7 保守の見積り(2)保守料の決め方
5-8 ソフトウェア開発の会計処理
5-9 見積りの実務での課題 値引き
第6章 見積り時に考えておくべきポイントとリスク~見積りの段階からプロジェクトのリスクを予測して必要な準備をしよう~
6-1 ブレはあるものとして見積もる
6-2 重視したいものについて認識を合わせる
6-3 見積りで注文内容がほぼ決まる
6-4 やることはすべて書く
6-5 開発プロセスと契約
6-6 起こりうる事態への備え(1)作りたいものが変わった
6-7 起こりうる事態への備え(2)実現不可能であることの発覚
6-8 方針を顧客と合意する(1)見積り通りに進まないことの想定
6-9 方針を顧客と合意する(2)見積り工数の扱い
6-10 要件を決め切らずに見積もる
6-11 やったことないものを見積もる
6-12 納品物を決める(1)ドキュメント
6-13 納品物を決める(2)ソースコード
6-14 会社の獲得方針の確認
6-15 AIが見積りに与える影響
第7章 プロジェクト開始後の見積りと管理~プロジェクト開始後に見積りを破綻させないための管理方法を学ぼう~
7-1 システム開発に必要な環境の種類
7-2 開発環境の構築にかかる工数の見積り
7-3 検証環境、本番環境の構築にかかる工数の見積り
7-4 パフォーマンス測定の見積り
7-5 AWSを利用した環境構築(1)オンプレミスとクラウドの比較
7-6 AWSを利用した環境構築(2)AWSを利用するメリット
7-7 進捗管理のための開発スケジュールを作成する
7-8 チケット管理ツールを利用したタスク管理
7-9 進捗管理における注意
7-10 デモ画面の作成とフィードバック
7-11 開発途中での仕様追加や変更への対応
7-12 ユーザーテスト実施時の注意(1)
7-13 ユーザーテスト実施時の注意(2)
7-14 リリース作業計画の作成
7-15 リリース後の運用保守の見積り
7-16 次期開発の見積り