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WHY BLOCKCHAIN なぜ、ブロックチェーンなのか?

坪井 大輔(著)

商品番号
162650
販売状態
発売中
納品形態
宅配便にてお届け
発売日
2019年07月12日
出荷開始日
2019年07月11日
ISBN
9784798162652
判型
四六
ページ数
248
キーワード
データベース  ネットワーク  ビジネスモデル  暮らし  金融

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仮想通貨ブームが終わった今、
ブロックチェーンの再生を図るベンチャー経営者渾身の書き下ろし!

インターネットの初期に描かれた分散・自律・自由の夢はGAFAなどのプラットフォームへの情報集中によってなくなったかのように思えます。

中心的な管理をともなわないブロックチェーンの技術は、こうした一極集中を破壊し、新たな可能性を築くものです。

一連の仮想通貨市場の混乱と停滞によって期待が落ち着いたかにみえるブロックチェーンですが、その可能性は消えるどころか、世界的な産業の取り組みや、実証実験の進展によってますます高まっています。

この本は、これまでテクノロジーとして語られたブロックチェーンをビジネスの手段として捉え、既存産業にどのようなインパクトを与えるのか、どのようなビジネスモデルを描けるのか、人・組織・社会の将来イメージをどのように描けるのかをベンチャー創業者の経験と実践、ビジョンを踏まえた視点で書き下ろしたものです。

[おことわり]
本書の帯には、著者の写真バージョンと中田敦彦さんの写真バージョンの2種類がございますが、
書籍の内容は同じものです。ご了承ください。

序章 ブロックチェーンのいま

第1章 ITの進化
 企業から個人へ
 PCと携帯電話、個人に近づくIT
 3G通信の時代
 ポスト携帯電話時代
 4Gとポストスマートフォン
 「人の機能」に近づくIT
 データ収集装置としてのデバイス
 人の機能×IoT
 5Gは何を変えるか
 「四種の神器」とは
 レガシー産業に参入していくIT
 Amazon GOやメルカリ
 ものづくりは足かせ
 既存産業とIT

第2章 ブロックチェーンの正体
 ブロックチェーンの誕生と4つの技術
 ブロックチェーンは「信用」をもたらす
 ブロックチェーンの最大の運用例「ビットコイン」
 ビットコインブームと「大馬鹿理論」
 値上がりする設計
 ビットコインは「通貨」になるか
 犯人捜しはブロックチェーンの仕事ではない
 バンドル/アンバンドル
 パブリック/プライベートの違い
 ブロックチェーンの認知拡大
 「仮想通貨派」と「テクノロジー派」
 ブロックチェーンは落ち込み知らず

第3章 普及を阻むもの
 ブロックチェーンはビジネスになっていない
 Whyブロックチェーン?
 法律は超えられない
 ブロックチェーンに向かないこと
 経営幹部と現場のギャップ
 リアルマネーの代替でよいか
 既得権益の強さ
 売りが「堅牢性」であること
 トラブルゼロと言えるか

第4章 ブロックチェーンが拓く未来
 ブロックチェーンが国家を消す?
 自律分散型組織(DAO)とは
 スマートコントラクト
 RPAがあらわすもの
 イメージ例としてのEU
 組織はヒエラルキーからホラクラシーへ
 DAOにおける「マネージャー役の人間」
 トークン=仮想通貨ではない
 トークンがつくる「社会」
 なぜ「国づくり」をやるのか
 コミュニティは「同好会」だけにあらず
 SDGsとの親和性
 超競争社会の可能性
 都市と地方で社会制度を変える
 第3レイヤーのエコノミー

第5章 実験例と想定ケース
 [ケース1]医薬品の在庫販売プラットフォーム
 [ケース2(アイデア)]テレビ視聴をネットワーク化する
 [ケース3]EV充電スタンドをネットワーク化する
 EVと日本メーカー
 クラウドファンディングとブロックチェーン
 情報を仲介するブロックチェーン
 台帳を見るビジネス

おわりに
 ブロックチェーンは社会インフラ
 地域で立ち上げた推進団体
 「未来志向」に理解者は少ない

各種問い合わせは以下のリンクからご連絡ください

感想・レビュー

takaichiro さん

2019-09-12

ビットコイン以外、活用例が出てこないブロックチェーン。その要素技術は何か、どんなものに適しているか、将来の活用案などがとてもわかりやすく記載されている。素人の私でもなんとか理解できた。ブロックチェーンの神髄は完全なる分散コントロール。現在の中央集権型社会に風穴をあけるツールではないかと説く(facebookがリブラを発行する背景には既存社会を革命的に変革する意図を感じる)セキュリティーが極めて高いと流布される技術。性善説の上になりたつ部分もあり、悪用されると大きな被害が出そう。もう少し勉強してみたい。

ミライ さん

2019-10-25

仮想通貨のビットコイン等に使われている技術である「ブロックチェーン」について、技術者ではない人にもわかりやすく解説した著書。本書ではブロックチェーンの本質は「技術」ではなく「思想」にあると位置付け、ITの進化の歴史からはじまり、ブロックチェーンの誕生・正体・普及を阻む障害・未来までが詳細に語られる。著者の坪井さんによれば、将来的にブロックチェーンが普及すると、中央集権型の組織が崩れ管理者のいない自律型の社会になるというが、果たしてどうなるか。

Tenouji さん

2020-02-22

分散システムに興味が出てきたので、読んでみた。自律分散型というのが、人間社会の選択肢の一つになったことがとても喜ばしいのだが、中央集権型からの移行は、実際、相当難しい、と思う。ひょっとして、小規模で安定した組織に向いてるのかもしれないね。

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