※本書は、2018年4月に刊行された
『ミライのつくり方2020-2045』(星海社)
に新たな原稿を加え、一部修正のうえ再版したものです
【本書のポイント】
・VR・AR普及後のミライを大胆予測
・著者の半生を通じて、技術の変遷を理解できる
・旧版の予測は当たったか? 2年前の答え合わせを加筆
【本書で語るミライ】
・「空間パラダイム」で生活激変?
・「人と会うこと」の意味とは?
・VRの普及で「儲からなくなる仕事」は……
・「国」から自由になる! など
【内容紹介】
VRを日本に普及させたエヴァンジェリストが、
1980年代から現在までに起きた
新しい技術の誕生や変化を自身の半生とともに伝えます。
オキュラスの創設者パルマー・ラッキーとの出会い、
オキュラス・ジャパンチームの立ち上げ、
フェイスブックによるオキュラスの買収劇など、
当事者だからこそ知る話も多数収録しています。
後半では、ビジネスやITの未来予測に不可欠な
「キモいの谷」=「キモズム」理論を解説したうえで
VRがもたらすワクワクするようなミライを大胆予測。
改訂にあたり、旧版で予測した未来が実現したのか、
その答え合わせとVRの最新動向を加筆しました。
VRビジネスやコンテンツに携わる人はもちろん、
これからの世界がどうなっていくのか知りたい人や、
ミライをつくりたい!という学生にもおすすめです。
【目次】
第1章 こうして僕は「GOROman」になった
第2章 日本にVRを!
第3章 すべてを支配する「キモズム」理論
第4章 VRで生活はこう変わる
第5章 VRは社会をこう変える
第6章 ミライの答え合わせ・2020年版
改訂版のためのまえがき
はじめに
VR体験の手引き
第1章 こうして僕は「GOROman」になった
「バラす」ことからすべては始まった
ガジェット越しに生まれる父との対話
「プログラミング」を見つけた!
手を動かすのが好きな小学生
「モテたい」隠れパソコンマニア
パソコン通信がすべてを変えた
GORO-NET誕生
高校と絶望
インターネットへの渇望
大学に入っても「モテたい」
シェアウェア開発から「プロ」の世界へ
ソフトを使ってもらう「喜び」
第2章 日本にVRを!
ゲームプログラマーの道へ
なんで僕らはこんなに苦しいんだ!
すごい技術を人に伝える方法
オキュラス・リフトの衝撃
とにかくすごさを伝えなきゃ!
Mikulusが「ミク」であった訳
会社そっちのけでエヴァンジェリストに
オキュラスを「おま国」にしないために
パルマー・ラッキー来襲
え、フェイスブックに買収?!
「スーさんシステム」で動く独立部隊
「オキュラス・ジャパン」になったのに……
フェイスブックとオキュラス
昔のように、アナーキーに走り出す
第3章 すべてを支配する「キモズム」理論
キャズムとキモズム
パソコンを使う姿が「キモい」?!
モテそうになった時、キモズムは超えられる
不便を解消できた時にキモズムを超える
形だけの「カッコよさ」は逆効果
イノベーターの数は遺伝子で決まっている?!
第4章 VRで生活はこう変わる
2020年から始まるVR革命
「空間パラダイム」で生活激変
空間が変わると「エンタメ」も変わる
バーチャルYouTuberは未来の先駆け
第5章 VRは社会をこう変える
VRが生み出す新しいビジネス
人が「クリエイティブ」になるとはどういうことか
学びや人との関係はどう変わる?
VRで僕らは「国」から自由になる
第6章 ミライの答え合わせ・2020年版
オキュラス・クエストはなにをもたらすか
大手プラットフォーマーの動向と音のAR
ビデオ会議とVR 登壇、テレイグジスタンス
身体をあまり動かさないUI が主軸
VTuberは人間よりお金がかかる
便利さに慣れた人間は元に戻れない
おわりに VRのなくなる日……
改訂版のためのあとがき VRで広がる世界
有理数 さん
2022-02-26
VRやAR関連の事業に携わり、またその類のガジェットに親しんできた著者による「VR」のこれまでとこれからについての本。最近はよくVtuberの動画を見たりするので、VR関連も含め、ヴァーチャル世界の「面白さ」について学べればいいな、と思っていたが、大半は著者の遍歴の話題が多く、そのあたりは期待したものと違った。だが、新しいもの好きらしい著者がすぐに飛びついたものが、当時は世間から理解されないものだった――というような記録は興味深く、VRやARが辿った道を大まかに追体験出来た。
yutanpo さん
2020-10-11
息抜き的に買ったけど、未来予測のあたりはすごく面白かった。自分がVRを始めて体験して衝撃を受けたのは今は亡きデザインウィークのブースなので、時期的に著者が奔走していた時期かなと考えると感慨深い。
大道寺 さん
2021-10-12
2018年に出た『ミライのつくり方』に2020年までのVRの進展を追記したもの。感想としては前著と基本的に同じ。前著にもあった内容だけど減損現実(自分には不要なものを消していくこと)という考え方は以前よりも印象に残った。たぶん前回読んだ時は「なりたいものになれる」という方向性に惹かれつつ読んだところがあって、今回は自分がVRで過ごすのが当たり前になっていてその中で意図せず減損されている現実があってそれが心地いいよねと思ってたからだと思う。