後藤 洋平(著)
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新規事業、システム開発、サービス改善、顧客開拓、
SNS販促、人材育成、地域振興、町おこしなどなど、
世の中にはさまざまなプロジェクトがあります。
こうしたプロジェクトを思い通りに進めるのは、
とても難しいことです。
なぜなら、ほとんどのプロジェクトが
前例のない取り組みだからです。
前例のない取り組みは、つねに予想外のことが起こりえます。
一人でやるには限界があるので、チームで進めることになります。
予想外のことをチームで乗り越えるためには、
メンバー同士のスムーズな意思疎通が欠かせません。
チームで意思疎通をする場、
つまり、会議(ミーティング)こそがプロジェクトの肝なのです。
本書ではプロジェクトを成功に導くための
会議のノウハウを惜しみなく紹介します。
・オープンマインドなチームのつくり方
・簡単に意思疎通するためのアジェンダ
・ストレスフリーな会議の進め方
・あらゆる会議に応用できる進行ツール など
すでに進んでいるプロジェクトが壁にぶつかっていたり、
失敗してしまっているときの挽回方法もしっかり解説。
今日から使えるプロジェクト会議を成功させるアイデアが満載です。
【目次概要】
第1章 前例のない取り組みはどこで行き詰まるのか
第2章 プロジェクト会議に臨む前に知っておきたいこと
第3章 プロジェクト会議の進め方
第4章 あらゆる会議を乗り越える「ミーティング地図」
第5章 プロジェクト会議運営のコツ
第6章 失敗から挽回するためのヒント
第1章 前例のない取り組みはどこで行き詰まるのか
あらゆる経済活動が「プロジェクト」の時代
「管理」しようとすればするほどうまくいかない
うまくいかないときはいつも同じシナリオをたどる
①始まらない
②ゴールが決まらない
③実行されない
④考えない
⑤審判の日
プロジェクトをうまく進められない組織の5つの特徴
①手段にとらわれ本来の目的や要求を忘れてしまう
②お金や契約の論理に振り回され作業がおろそかに
③わからないことをあいまいにして放置してしまう
④最後の砦を守ってくれている守護神をおざなりにしてしまう
⑤エンドユーザにとって無意味な時間が大半を占めてしまう
その先に待っているのは「誰も幸せにしない成果物」
なぜプロジェクトはうまくいかないのか
プロジェクトを駄目にしているのは、“駄目な会議”
①停滞会議
②魔女狩り会議
③言い訳会議
④お気持ち発散会議
駄目な会議がプロジェクトを阻害している
意思疎通と作業の調和こそがプロジェクト進捗の原理
COLUMN 会議の三大悪とは
第2章 プロジェクト会議に臨む前に知っておきたいこと
プロジェクトチームとは、異なる立場、利害、価値観の集合体
どうしたらいいか実は誰もわかっていない
企画者は意気揚々
意思決定者は疑心暗鬼
作業者は五里霧中
企画者、意思決定者、作業者の同床異夢
チーム全体と個人個人の調和をはかるプロジェクト会議
「形式会議」と「メタ会議」
形式会議の全体像
メタ会議の全体像
形式会議とメタ会議のメリット・デメリット
互いを補い合う形式会議とメタ会議
最低限の時間と手間で意思疎通を整える
プロジェクトの生産性を上げる方法
意思疎通を整える「意識的なプロジェクト会議の演出家」
意識的なプロジェクト会議の演出家の心がまえ
優れた会議の出席者は関係者を前向きにさせる
COLUMN 新たな取り組みがうまくいかない文化的背景
第3章 プロジェクト会議の進め方
有効な結論を導くための唯一かつ最善のアジェンダ
①ギャップをはっきりさせる
②課題に優先順位をつける
③次にどうするかを合意する
最善のアジェンダで会議を運営するための具体的な手順
プロジェクト会議の事前準備
開催時の進め方
事後対応の注意事項
よいプロジェクト会議とは
本当に重要な問題は伏在している
理想のキックオフ会議
理想の定例会議
プロジェクトにおいてはあらゆる会議がキックオフ
COLUMN プロジェクト会議の「準備」と「意気込み」チェックリスト
第4章 あらゆる会議を乗り越える「ミーティング地図」
よいプロジェクト会議を叶えてくれるツール
各項目の名前と意味、作成する手順の解説
ミーティング地図の書き方の具体例
作例①比較的大きなプロジェクトの初回顔合わせ
作例②中規模プロジェクトのキックオフ会議当日
作例③小規模プロジェクトでのとあるメタ会議
ミーティング地図の活用法
活用法①自分の頭を整理するためにつくる
活用法②会議の冒頭で認識を合わせる
活用法③関係者みんなで一緒につくる
活用法④上司と部下の意思疎通を助ける
ミーティング地図の効用
効用①すれ違いを事前に防止
効用②気軽に書ける
効用③邪悪な会議をなくす
COLUMN 認知科学に「わかり合い」の方法のヒントを得る
第5章 プロジェクト会議を運営するコツ
プロジェクトにおける「役割」は単なる「配役」ではない
ポジションではなく機能を認識してもらう
プロジェクト推進者の立ち位置は8タイプに分類される
プロジェクトにかかわる人々が担う3つの機能
プロジェクトリーダーのポジションを8つのタイプに分ける
タイプ①控えめ秘書
タイプ②孤高の承認者
タイプ③ザ・中間管理職
タイプ④専門家・外部パートナー
タイプ⑤最前線キャプテン
タイプ⑥でしゃばり王様
タイプ⑦歴戦の名将
タイプ⑧万能イノベーター型
COLUMN プロジェクト会議力の向上に効くコンテンツ
第6章 失敗から挽回するためのヒント
失敗学からの学び
失敗学をプロジェクト進行に活かす
プロジェクトに問題が起きたときの対処法
ケース①問題が燃え広がっても無理に消そうとしない
ケース②チームに勢いがなくても無理に燃料を注がない
ケース③意見が一致しなくても「話し合えばわかり合える」とは考えない
ケース④問題が複雑であっても「◯◯さえ守ればいい」とは考えない
ケース⑤知識が足りなくてもテンプレートで誤魔化さない
ケース⑥会議では必ずしも発言や対案を出さなくてもいい
当たり前を一旦棚に上げてみよう