プロトタイピングはエンジニアなどの
専門技術を持った人たちだけが
行うものではありません。
今ではプロトタイピングを誰でも簡単に
行える環境が整ってきています。
むしろ、新規事業開発の現場では、
担当者が自ら手を動かしながら考え、
すばやくアイデアを形にし、
貴重なフィードバックを得ることが
重要不可欠なことになっています。
本書は事業開発や商品開発に取り組みたい、
もしくは取り組んでもうまくいかない
という方のためのプロトタイピングの教科書です。
戦略の基本から、具体的な実践プロセス、
さらに成功事例の解説まで収めているので、
ものづくりに苦手意識のある方でも、
実践的なプロトタイピングのマインドセットとスキルが学べます。
こんなときに役立つ本です。
▶ 企業内で新規事業としてアイデアが採択されたが、自信がない
▶ 新規事業を進めるチームメンバーのモチベーションが低いように感じる
▶ プロトタイピングのやり方がメンバー間で異なり、円滑に進まない
▶ プロトタイプをつくる費用がかさんでしまう
▶ 社内で新規事業の予算が取れない
□つくりながら考える!
□アイデアを形にする!
□すばやくフィードバックを得る!
COTENTS
Chapter1 プロトタイピングを知る
Chapter2 プロトタイピングをする 〜心構え編〜
Chapter3 プロトタイピングをする 〜プロセス編〜
Chapter4 プロトタイピングをする 〜演習編〜
Chapter5 プロトタイピング活用事例
最初からユーザーが喜んで利用してくれるアイデアはほとんどありません。 プロトタイピングを通して、アイデアをよりユーザーが求めるものにブラッシュアップしていく方法を学べます。
モノをつくったり、体験するプロトタイピングにより、チームメンバーのモチベーション、さらにはチーム外のステークホルダーのモチベーションを高めることができます。
プロトタイピングはさまざまな方法があります。そのため、人によって認識がすれ違い、コミュニケーションがうまくいかないことがあります。プロトタイピングをしっかりと理解することで、認識のすれ違いを防ぎ、円滑に進める ことができます。
プロトタイピングのやり方次第では、プロトタイプをつくる費用を抑えることができます。例えば、制作を外注するのではなく、自分たちのチームで粗くプロトタイプをつくることで費用を低減できます。
まだ正式なプロジェクトになっていないときにプロトタイピングを安く実施することで、予算がない状態でもリアリティが高く、説得力のあるプレゼンテーションができます。それにより、次のステップに向けた予算を獲得することにつながります。
Chapter1 プロトタイピングを知る
1.1 具体例から知る
1.2 定義から知る
1.3 歴史から知る
1.4 視点から知る
1.5 価値の状態から知る
1.6 役割から知る
1.7 必要性から知る
Chapter2 プロトタイピングをする 〜心構え編〜
2.1 マインドセットと行動原則
2.2 プロトタイピング・マインドセット
2.3 行動原則1:「早く」試す
2.4 行動原則2:「安く」試す
2.5 行動原則3:「何度も」試す
2.6 行動原則4:「並行して」試す
Chapter3 プロトタイピングをする 〜プロセス編〜
3.1 プロトタイピングのプロセス
3.2 設計:ゴールとスケジュールの策定
3.3 設計:効率よく設計するためのプロトタイピング戦略
3.4 構築:プロトタイプを用意する
3.5 評価:データの収集
3.6 評価:データの把握
3.7 評価:仮説の評価
3.8 プロセスの振り返り
Chapter4 プロトタイピングをする 〜演習編〜
4.1 ゴールとスケジュールの設定
4.2 スプリント(1:設計
4.3 スプリント1:構築
4.4 スプリント1:評価
4.5 スプリント1:振り返り
4.6 スプリント2:設計
4.7 スプリント2:アイデアAの構築と評価
4.8 スプリント2:アイデアBの構築と評価
4.9 スプリント2:振り返り
Chapter5 プロトタイピング活用事例
5.1 [事例1]短期間での集中的なプロトタイピングスプリント
5.2 [事例2]デザインプロセスにおけるプロトタイピングの活用
5.3 [事例3]スタートアップでの実践的なプロトタイピング
5.4 [事例4]顧客の課題の解像度を少しずつ上げるプロトタイピング
5.5 [事例5]早期にステークホルダーを巻き込むプロトタイピング
5.6 [事例6]体験によりエクストリームユーザーになるプロトタイピング
5.7 [事例7]企業内アクセラレーターが持つべきプロトタイピングスキル