ITエンジニアにとって英語は避けて通れない関門です。
日本国内で働く場合であっても、英語でライティングをしなければいけない場面はたくさんあります。
海外ユーザー向けのマニュアル、ソフトウェア上に表示するボタン名やメッセージなどなど……。
本書は、ITエンジニアがよく悩む「IT英語のライティング」について解説しています。
従来の機械翻訳ツールや英文添削ツールとはまったく異なるアプローチを伝授。
近年発展が進む生成AIを活用して、1)英文を生成してもらい、2)人間が手を入れて完成させる、シンプルな2ステップです。
便利で強力な生成AIですが、うまく使いこなすにはスキルや知識が欠かせません
作成するドキュメントの文章構造、英文の正しさや妥当性を確認するための英文法や表記法、生成AIに英文を出力させるプロンプトなど、さまざまなドキュメント・タイプを対象に求められるスキルや知識をもらさず解説しました。
【本書のポイント】
●ITエンジニアに必須のドキュメント7種類について、タイプごとの特徴を解説
●生成AIを利用した英文ライティングに役立つプロンプトや英文法、表記法も説明
●頻出の単語や使い分けに迷う表現もまとめて紹介
【こんな方におすすめ】
●国内で働いているプログラマーなどのITエンジニアの方
●IT業界を志望する学生の方
【目次】
CHAPTER 1 生成AI時代の英語ライティング
CHAPTER 2 参照に使うドキュメントタイプ
CHAPTER 3 コミュニケーションに使うドキュメントタイプ
CHAPTER 4 開発で書くドキュメントタイプ
CHAPTER 5 生成AI活用で必須の英文法と表記法
CHAPTER 6 英語を生成させるプロンプトと確認ポイント
CHAPTER 7 生成AIを活用したライティングの実践
【著者プロフィール】
西野竜太郎(にしの りゅうたろう)
IT分野の英語翻訳者。合同会社グローバリゼーションデザイン研究所代表。
米国留学を経て国内の大学を卒業後、フリーランスの翻訳者とソフトウェア開発者に。産業技術大学院大学修了(情報システム学修士)、東京工業大学大学院博士課程単位取得(専門は言語学)。
著書に『ITエンジニアのための英語リーディング』(翔泳社)、『アプリケーションをつくる英語』(達人出版会/インプレス)などがある。
本書で紹介する7種類のドキュメントについて、表現のポイントを解説。海外のIT企業でも実際に利用されている、自然な表現を学ぶことができます。
本書では、ChatGPTなどの生成AIを活用して英文の「翻訳」「添削」「生成」をする際に役立つプロンプトをパターンごとに紹介。出力された英文をチェックする際の手順とポイントも示しています。
ドキュメントの種類に応じて、使える単語や表現をまとめて解説。「settings」と「option」など、使い分けに迷う表現も違いをわかりやすく説明します。
CHAPTER 1 生成AI時代の英語ライティング
01 生成AIの利点と注意点
02 基本的な使い方と必要な知識
CHAPTER 2 参照に使うドキュメントタイプ
01 各ドキュメントタイプの解説ポイント
02 マニュアル
03 APIリファレンス
CHAPTER 3 コミュニケーションに使うドキュメントタイプ
01 プロダクト説明
02 リリースノート
03 通知メール
CHAPTER 4 開発で書くドキュメントタイプ
01 UIとメッセージ
02 名前とコメント
CHAPTER 5 生成AI活用で必須の英文法と表記法
01 単語の品詞と修飾関係
02 句と節
03 文の要素と文型
04 辞書の読み方
05 句読点と記号の使い方
06 ドキュメント要素の書き方
07 定型的な情報の書き方
08 その他の関連知識
CHAPTER 6 英語を生成させるプロンプトと確認ポイント
01 基本的なプロンプト
02 効果的なプロンプトのパターン
03 最終版出力までの流れ
04 出力確認のポイント
CHAPTER 7 生成AIを活用したライティングの実践
01 「翻訳」の実践例とポイント
02 「添削」の実践例とポイント
03 「生成」の実践例とポイント
04 応用的な実践例