ソフトウェア開発の土台となるアーキテクチャ。その重要性はますます高まっており、それを構築するアーキテクトという人材が求められています。本書では、これからアーキテクトを目指す方やアーキテクトとしての経験が浅い方に向けて、アーキテクティングの基礎知識をわかりやすく解説しています。
アーキテクトとして職務を遂行するには、幅広い知識と経験が求められます。日々の業務で多忙を極める中、相談できる先輩や上司が身近におらず、思うようにキャリアを築けていないという方も多いことでしょう。
そこで本書は、筆者が若手だった頃にこんな本があればもっと効果的に学習を行えただろう、という内容を目指して執筆しています。
アーキテクティングに主軸を置きつつ、設計やテストなどソフトウェアエンジニアリング全般についても広くカバーしているので、初学者に最適です。
本書を読んで、ソフトウェアアーキテクトへの道を歩み始めましょう!
【こんな方におススメします】
・これからアーキテクトを目指す方
・アーキテクトとしての経験が浅い方
・駆け出しのITエンジニア
・ソフトウェアアーキテクチャの基礎知識を学びたい方
・自分の知識や経験の棚卸しをしたいアーキテクト
【本書で習得できる主な内容】
・ビジネスを支えるITアーキテクトの役割
・変化に強いコードを書くための設計原則
・アーキテクチャ構築の考え方や実践方法
【目次】
第1章 アーキテクトの仕事
第2章 ソフトウェア設計
第3章 アーキテクチャの設計
第4章 アーキテクチャの実装
第5章 品質保証とテスト
第6章 アーキテクトとしての学習と成長
【著者プロフィール】
米久保 剛(よねくぼ たけし)
ユーザー系SIer、技術コンサルティング会社を経て、2008年より株式会社電通総研に所属。システムアーキテクト(SA)。複数の大規模SI案件でアーキテクトとしての経験を積み、現在は自社プロダクト開発においてリードアーキテクトを務める。得意領域はアプリケーションアーキテクチャ設計とテスト駆動開発。すべての関係者がハッピーになれるソフトウェア開発を目指して日々活動している。
第1章 アーキテクトの仕事
1.1 現代のソフトウェア開発をとりまく環境
1.2 アジリティ - 変化への適応能力
1.3 アーキテクチャの重要性
1.4 アーキテクトとは
1.5 アーキテクチャ設計の昔と今
1.6 アーキテクトに必要な資質
第2章 ソフトウェア設計
2.1 ソフトウェア開発プロセス
2.2 ソフトウェア設計の抽象レベル
2.3 ソフトウェアの設計原則とプラクティス
2.4 設計パターン
第3章 アーキテクチャの設計
3.1 アーキテクチャ設計の概要
3.2 アーキテクチャドライバの特定
3.3 システムアーキテクチャの選定
3.4 アプリケーションアーキテクチャの選定
3.5 アーキテクチャの比較評価
3.6 アーキテクチャの文書化
第4章 アーキテクチャの実装
4.1 実装アクティビティにおけるアーキテクトの役割
4.2 開発プロセス標準化
4.3 ユースケース駆動のアーキテクチャ実装
4.4 アプリケーション基盤の実装
4.5 アプリケーション開発の準備
4.6 構成管理とCI/CD
第5章 品質保証とテスト
5.1 アーキテクトと品質保証活動
5.2 機能テストの自動化
5.3 パフォーマンステスト
第6章 アーキテクトとしての学習と成長
6.1 アーキテクトとして成長するために
6.2 効果的な学習方法
6.3 良書から学ぶ