
山下 景子(著)
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⽉と太陽の動きを元にした旧暦(太陰太陽暦)では、⽉の満ち⽋けにつれて⽇付が変わり、太陽の運⾏を基準にした⼆⼗四節気(にじゅうしせっき)を季節の⽬安としています。⽇本では明治以降、太陽暦である新暦に移⾏しましたが、今でも様々な⾏事や⾵習に旧暦が残っています。二十四節気は1年を約15日に分け、それぞれの時期を漢字2文字で表したもの。
「立春」「春分」「夏至」「立秋」「冬至」
など、今でもよく耳にする言葉ではないでしょうか。
二十四節気を3つに分けたものが七十二候(しちじゅうにこう)。こちらは
「桃始笑(ももはじめてさく)」「雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)
」
などのように、3文字や4文字の漢字で表されます。気候という言葉は、この二十四節気の「気」と七十二候の「候」からきています。
この本では、忙しい日々の中でも季節のめぐりを感じ、心がなごむような、「暦のことば」を紹介します。第⼀章では⽉の写真を添えながら、
「月の剣」「細愛壮子(ささらえおとこ)」「白月(びゃくげつ)」「片割月」「弧月」「黒月」
など、ひと⽉の⽉の満ち⽋けにまつわる⾔葉を紹介します。第⼆章では、⼆⼗四節気、七⼗⼆候を、第三章では、月ごとの⾏事や⾵習、動植物など、暮らしの中で⽬にしたり触れたりする物事についてまとめます。たおやかな和風月名や、二十四節気などの基礎知識、暮らしに暦や季節を取り⼊れるためのアイデアも掲載しています。
気候変動などによって近年は⾃然のリズムが変わりつつあり、季節感を感じづらくなっています。だからこそ、日常の暮らし中で見過ごしてしまいがちな季節の移り変わりを感じ取り、大切にしたいもの。また、季節と時期は徐々に移り変わっても、⽉の満ち⽋けは変わりません。古来、⼈が感じてきた季節感や情緒と⼀番つながっているのが⽉です。仕事や家事、育児に忙しい時間のなかでも、ふとした時に月の満ち欠けや季節の移ろいに気づくと、ふっと心がやわらぎ、気持ちを新たにすることができます。多彩で美しい「暦のことば」を知ることで、身の回りの自然やめぐりくる季節に触れる一冊です。
〈著者〉
山下 景子(ヤマシタ ケイコ)
兵庫県神戸市生まれ。武庫川女子短期大学国文科卒業後、作詞家を目指し、「北海道・北賛歌コンクール」「愛知・名古屋マイソング」で最優秀曲など、数々の賞を受賞する。初めての著書『美人の日本語』(幻冬舎)は26万部を超えるベストセラーに。他に『花の日本語』(幻冬舎)、『しあわせの言の葉』(宝島社)、『大切な人に使いたい美しい日本語』(大和書房)、『手紙にそえる季節の言葉365日』(朝日新聞出版)などがある。