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いまに生きる言葉 レイチェル・カーソン

上遠 恵子(著)

商品番号
136970
販売状態
品切れ
納品形態
宅配便にてお届け
発売日
2014年07月17日
出荷開始日
2014年07月18日
ISBN
9784798136974
判型
四六
ページ数
176
キーワード
環境  暮らし

1,650円(税込)(本体1,500円+税10%)
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『沈黙の春』から半世紀――カーソンが生きていたら、いまの日本を見てなんと言うだろう?

 レイチェル・カーソンとはどんな人だったのか?  もの静かで、家族思いの、控え目な人だったが、茶目っ気もあり、ユーモアの人でもあった。  幼い頃から文章を書くのが得意で、自然観察も大好き。コピー機もファックスも、もちろんコンピュータもない時代に、膨大な情報を集め、やがてその細い指先から自然破壊を告発する言葉がつむぎ出された――そして完成した『沈黙の春』で環境問題に警鐘を鳴らしたレイチェル・カーソン。  その思想が、いま新たに見直されている。本書は、いまだに根強い人気を誇るレイチェル・カーソンの思想から生涯までをあまり知られていない側面に光を当て、当時の写真や彼女がつむいだ言葉とともに紐解いていく。  とくに、亡くなる半年前、一九六三年一〇月におこなった「環境の汚染」という講演は、彼女の遺言とも言うべき思いがあふれている。

「わたしたちが住む世界に汚染を持ちこむという、こうした問題の根底には道義的責任――自分の世代ばかりでなく、未来の世代に対しても責任を持つこと――についての問いがあります。当然ながら、わたしたちは今現在生きている人々の肉体的被害について考えます。ですが、まだ生まれていない世代にとっての脅威は、さらにはかりしれないほど大きいのです。彼らは現代のわたしたちが下す決断にまったく意見をさしはさめないのですから、わたしたちに課せられた責任はきわめて重大です」

 東日本大震災、福島第一原発事故の後、読者が増えてきているのは、何を物語っているのだろう。

著者紹介

上遠恵子(かみとお・けいこ)
東京都出身、東京薬科大学卒業、研究室勤務、学会誌編集者を経て、現在はエッセイスト。レイチェル・カーソンの著書の『潮風の下で』(岩波書店)『海辺』( 平凡社)『センス・オブ・ワンダー』(新潮社)のほか、伝記の翻訳など多数。著書に『レイチェル・カーソンの世界へ』(かもがわブックス)など。1988年に「レイチェル・カーソン日本協会」設立に加わる。現在会長。執筆、講演などで活躍中。

I いまレイチェルカーソンを読み直す

『沈黙の春』執筆の動機──核の問題
映画「沈黙の春を生きて」を観る

Ⅱ 大学時代まで

幼少時に培われたみずみずしい感性
納得するまで学ぶことをやめない──小学校から高校時代
大学進学

Ⅲ 書くことが好き

臨場感のある美しい文章
少女時代の文章修行
自然学習運動と母親の影響
長年の蓄積がものを言う

IV 科学への迷い

生物学者か作家か
運命は「海」へとつながった

V 大学院時代

家計を背負い遅れる研究
父の死と仕事との出会い

VI 公務員になる

執筆活動でも安定した収入
姉の死と家族への責任
「水の世界」から「海のなか」へ──幸運な船出
初めての単行本に取り組む
『潮風の下で』の出版と戦争勃発

VII 戦争は終わった

公務員時代の幸せで 充実した時期
次作への準備

Ⅷ 『われらをめぐる海』にとりかかる

徹底した文献調査と人脈を駆使
初めての潜水──取材の旅
アホウドリ号に乗船

Ⅸ ベストセラーの誕生

ベストセラー上位に八十六週
生活の変化

Ⅹ さまざまな反響

まるでアマゾネスのような女性作家像
科学と宗教の両立
人間のおごりへの深い嘆き

XⅠ 原子力時代の到来

今日へとつながるカーソンの問題意識

XⅡ 『海辺』もベストセラーに

作品を発想したあるきっかけ

XⅢ つかのまの安らぎ

小さな相棒と『センスオブワンダー』

ⅩⅣ 苦難の道

DDTへの関心
一通の手紙
母の死と自らの病気
科学者、友人たちの協力
レイチェルの病床での言葉

ⅩⅤ 沈黙の春は、騒がしい夏へ

賞賛と非難の嵐
アメリカを変えた本
人の心のなかに生き続ける作品

ⅩⅥ カー

羽ばたく小さな生命が教えてくれたこと
「知る」ことより「感じる」ことが大事

各種問い合わせは以下のリンクからご連絡ください

感想・レビュー

ハンバーグ さん

2020-03-30

レイチェルカーソンの翻訳の方が本人が残した言葉から今の時代について書かれた本。 幼い頃から科学と本が好きでその事から大人になり、自然の科学の本残した人という事、そして自然の中で生きている事、戦争で使われた農薬がとても危険だと訴え続けた人だと分かりました。 『知る」事よりも「感じる」事で新たな発見があり、学びになる。 自然の出来事に対して気持ちの余裕を持ってをあるがままに感じる事が出来たらいいなと思いました。

yyrn さん

2014-08-30

50年前に書かれた『沈黙の春』は農薬などの化学物質による生態系への取り返しのつかない被害を警告した本だ。今でも読み継がれている名著と言われているが、うるさ型のおばさんが正義を振りかざしてヒステリックに告発した本かなと思い、これまで読まずに来たが大きな間違いであることをこの本は教えてくれた。子供時代から自然に親しみ、大学では生物を学び、魚類野生生物局に職を得て、さらに自然に対する造形を深め、自然の素晴らしさを文章にして人気を博したが、その自然を守るために科学万能の世に警鐘を鳴らしたのが『沈黙の春』だった。

nizimasu さん

2014-08-21

不勉強なもので化学物質による人体の被害を告発した「沈黙の春」について改めて考えが及んだのが最近のこと。いまでも公害の告発書としても意義のある本の著者の足跡をたどったのが、翻訳者がまとめた評伝。前にドキュメンタリーで見たレイチェルの自宅周辺の景色に思いを馳せながら、告発した内容は当時のアメリカの政府を告発しただけにすごく勇気のいること。そんなことを綿密な取材と幼少時からの文章への親しみを綴った内容は今でも色あせない。こういう人が、普通の市井から出てくるアメリカの可能性はすごい。しかも日本の核がきっかけとは

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