Firebird はオープンソースのソフトウェアで、MySQL やPostgreSQL とならぶ本格的RDBMSです。一般的なサーバー/クライアント型の運用のほか、プログラム内に組み込んでも利用できる柔軟性を持っているため、プログラマーから多くの支持を集めています。本書は、最新版であるFirebird 2.5を中心にその機能のほとんどすべてを解説します。執筆にはFirebirdの第一人者ともいえる日本ユーザー会の主要スタッフがあたり、インストールの方法から、独自のSQL言語の利用法、プログラミング手法、運用のテクニックまでを詳しく解説します。
Firebird解説書の決定版として、ぜひ長くご活用ください。
1 Firebirdの概要
1.1 Firebirdの特長~なぜFirebirdを選ぶのか~
1.2 FirebirdとInterBaseの歩み
1.3 Firebirdの4つのアーキテクチャ
1.4 Firebirdの日本語対応
1.5 Firebirdの今後
2 インストール
2.1 Firebirdインストールの概要
2.2 Windowsへのインストール
2.3 Linuxへのインストール
2.4 MacOS Xへのインストール
2.5 インストール後にすること
3 Firebirdを使ってみよう!~機能と概念
3.1 Firebirdのデータ管理の概念
3.2 isqlコマンドの使い方
3.3 Firebirdの便利な機能
4 SQLチュートリアル
4.1 FirebirdのSQL
4.2 データベースに関するもの
4.3 テーブル/インデックス関連のSQL
4.4 ユーザー/権限(user/role)
4.5 データ操作系コマンド
4.6 トランザクション
4.7 Firebirdのデータ型
5 Firebirdサーバーの運用
5.1 Firebirdサーバーの起動と停止
5.2 オプション設定ファイル
5.3 firebird.conf
5.4 Firebirdサーバー状態の確認
5.5 データベースの検査/修復(gfix)
5.6 データベースの最適化
5.7 Firebirdのバックアップとリストア
5.8 エラーログとエラー
6 便利なツール
6.1 本体付属のツールと外部のツール
6.2 対話型クライアントツール
6.3 その他のFirebird付属ツール
6.4 GUIツール
7 プログラミング言語から使うFirebird
7.1 プログラミングのための準備
7.2 Firebird/InterBaseのミドルウェア
7.3 Delphi
7.4 Delphi for PHP
7.5 .NET
7.6 C/C++
7.7 Ruby
7.8 PHP
7.9 Python
7.10 Java
7.11 ODBC(Access/Excel)
8 高度な機能と情報
8.1 システムテーブル
8.2 ビュー
8.3 導出表/WITH句/WITH RECURSIVE句
8.4 高可用性に関する機能
8.5 リモートデータベースへのアクセス
8.6 ジェネレーター/シーケンス
8.7 インデックスとPLAN
9 サーバーサイドプログラミング
9.1 サーバーサイドプログラミング
9.2 PSQLリファレンス
9.3 ストアドプロシージャ
9.4 トリガー
9.5 UDF(ユーザー定義関数)
10 より進んだ使い方
10.1 本章で扱う2つのテーマ
10.2 1台のマシンでのFirebird複数立ち上げ
10.3 Firebirdのベンチマーキング
付録