★☆★ 本書の特長 ★☆★
・最新の研究結果をやさしく解説~語りかけ調で頭にスーと入る!
・クスッと笑える4コマ漫画~医師からのアドバイス満載!
・お薬も詳しく紹介~種類・副作用・服用のコツetc.
・食生活の改善が有効~朝食力・心が整う栄養素・腸内細菌etc.
・運動はメリットいっぱい~海馬を大きく・まずは5分間ウォーキングetc.
・家族が心がけるポイント~患者さんを支えるコツを伝授!
★自分なりのリカバリー・ストーリーをつくろう★
「働きたい」
「結婚したい」
「毎日少しずつ学んでいきたい」
「家族と穏やかに暮らしたい」 etc.
障がいがあっても「自分はこうしたい」と希望をもって人生を歩むことはできます。
それがリカバリーです!
がんばりすぎず、でも決してあきらめないで、
自分のリカバリー・ストーリーをつくりましょう。
本書にはそのヒントがいっぱいあります。
【監修者の紹介】
功刀 浩(くぬぎ・ひろし)
現職:国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター 神経研究所 疾病研究第三部・部長。
医学博士、精神保健指定医、日本精神神経学会指導医、日本臨床栄養学会指導医。
1986年東京大学医学部卒。1994年ロンドン大学精神医学研究所にて研究。
1998年帝京大学医学部精神科学教室講師を経て、2002年より現職。
早稲田大学、山梨大学客員教授、東京医科歯科大学、東北大学連携教授を兼務。
日本生物学的精神医学会副理事長、日本統合失調症学会評議員、日本栄養・食糧学会代議員などを務める。
【目次】
PART1 統合失調症はどんな病気?
PART2 脳の中で何が起きているのでしょう
PART3 治療のお話
PART4 食事と運動がリカバリーのカギを握ります
PART5 本人を支えるために家族が心がけたいこと
PART6 回復のサポートと自立へのアプローチ
PART 1 統合失調症はどんな病気?
1 統合失調症はよくなる病気です
2 発症のきっかけはあるのでしょうか
3 経過・症状を知ることから始めましょう
4 前駆期は病気の前ぶれがあらわれます
5 急性期に多い陽性症状
6 陽性症状で起こること
7 急性期から消耗期に多い陰性症状
8 陰性症状で起こること
9 消耗期から回復期に目立つ認知機能障害
10 認知機能障害で起こること
11 再発には十分な注意を
COLUMN 1 自殺に注意してください
PART 2 脳の中で何が起きているのでしょう
1 脳の神経ネットワークがうまく働かなくなっている状態です
2 陽性症状のカギを握るドーパミン
3 統合失調症の新たな視点「PPI」
4 統合失調症と関連のある病気
5 診断名にとらわれすぎないでください
6 早めの受診がその後の経過を左右します
7 統合失調症を専門に診るのは精神科です
8 診断は問診が中心になります
9 診察のときに、医師から聞かれること
10 脳画像検査でわかること
COLUMN 2 病院選びのポイント
PART 3 治療のお話
1 どんな治療が行われるの?
2 治療の目標はリカバリーです
3 統合失調症の治療に使う薬
4 薬の服用は治療のかなめです
5 薬の副作用のお話
6 抗精神病薬といっしょに使われる薬
7 自分に合う薬の形を見つけましょう
8 薬のここが知りたい
9 入院治療が必要なときもあります
10 薬物療法と併用して行うリハビリテーション
11 生活能力を上げるリハビリプログラム
12 療養生活を助ける精神療法
COLUMN 3 元気回復行動プラン~「ラップ」でめざせリカバリー!
PART 4 食事と運動がリカバリーのカギを握ります
1 元気な脳は「食事」がつくります
2 統合失調症の人が肥満・メタボになりやすいわけ
3 生活改善の第1歩!朝食力をつけましょう
4 食事は中身が大事です
5 【心が整う栄養素(1)】ビタミン
6 【心が整う栄養素(2)】DHA、EPA(魚の油)、アミノ酸
7 【心が整う栄養素(3)】ミネラル
8 統合失調症の人に、いいこといっぱい!緑茶の効用
9 脳や心の健康にも影響を及ぼす腸内細菌のチカラ
10 脳を健康にし、心を整える「食生活7つのお約束」
11 運動は症状改善に有効。生活の質も高まります
12 運動が脳機能を鍛えるメカニズム
13 運動は、統合失調症の人にメリットいっぱい!
14 最初の1歩は、調子のよいときの5分間ウオーキング
15 慣れてきたら早歩きに挑戦しましょう
16 ふだんの生活の中でも体を動かす習慣を
COLUMN 4 きっとよくなる!病気治療の心得5か条
PART 5 本人を支えるために家族が心がけたいこと
1 病気を理解してあせらず・あきらめず明るいサポートを
2 接し方の基本は本人を尊重して受け入れること
3 傾聴を学び、本人の話をよく聞きましょう
4 傾聴のために心がけたい5つのポイント
5 否定的な感情を伝えるにはちょっとしたコツが必要
6 依頼のコツは、わかりやすく伝えること
7 統合失調症の人の回復を助ける「家族SST」
8 回復を早める日常生活のサポート
9 日常の生活リズムをつくる援助をしましょう
10 暴力行動は症状悪化のサインです
11 家族自身の生活も大事にしましょう
12 分かち合いの場である家族会に参加しましょう
COLUMN 5 ほめ上手、ねぎらい上手になりましょう
PART 6 回復のサポートと自立へのアプローチ
1 リカバリーを支える専門スタッフ
2 社会復帰のための足慣らしの場となるデイケアと地域活動支援センター
3 自立のための就労支援があります
4 社会復帰は、希望をもってゆっくりと1歩ずつ
5 経済的支援を活用しましょう
6 住居に関するさまざまな支援があります
7 同じ病気の仲間と交流を深めましょう
8 おもな相談窓口
COLUMN 6 重い障がいがある人のリカバリーを支援する「ACT」
moco さん
2019-08-07
分かりやすく、内容が網羅されていて、お薦めしたい
Koji Takahashi さん
2018-01-26
統合失調症の入門書。 病気になったばかりの当事者、その家族は難しくて厚い本を読む余裕なんて無い。 だから本当に知っておきたいことを、最低限の文章、イラストや図、4コマ漫画で伝えてます。
ycm さん
2020-05-04
本人にもその周りの人にも一読をお勧めできる。どうやったら上手く統合失調症と付き合っていけるのかということも載ってますが、統合失調症ってこういうものなんですよって内容が多めなので、理解を深めるというよりは、まず概要を知るという目的のために読むのが良いかと思います。