翔泳社(出版社) , 栗原潔(訳) , Geoffrey A. Moore(著)
『キャズム』のムーアがハイテク業界における20年以上にわたるコンサルティングの経験から戦略フレームワークをまとめた書籍。基本テーマは、グローバリゼーションがもたらす不連続な変化に対応するために、過去の繰り返しではなく、真に革新的な戦略をどのように立案すべきかという点である。著者の豊富なコンサルティング経験に基づき、著名IT企業の事例が盛り込まれる。また、過去のやり方を踏襲していてはいけないという提言は、まさに現在の日本企業にこそ当てはまるかもしれない。
原書タイトルにもなっている「エスケープ・ベロシティ」はロケットが地球の重力圏を離れて宇宙に飛び立つための「脱出速度」(第二宇宙速度ともいう)を指す。抵抗勢力に打ち勝ち、過去のやり方から離脱するための戦略立案にたとえている。
事例◆カテゴリー・ポートフォリオの管理
アカマイ社の2006年から2011年
事例◆2001年から2010年BMCにおける企業力の創出
事例◆2000年から2010年のラックスペースにおける企業力の創出
事例◆2007年から2010年におけるサイベースのターゲット市場の取り組み
事例◆2003年から2006年のシンボル・テクノロジーズにおける製品力の創出
事例◆2008年から2011年のアドビにおける製品力の創出
事例◆プロジェクトからプレイブックへ
1998年から2010年のコグニザント
事例◆プロダクトからパートナーへ
2001年から2011年のアップル