本書は、
Tim McNamara, "Rust in Action: Systems programming concepts and techniques"
Manning Publications,
の翻訳書です。
【本書の内容】
ダイレクトにメモリを操作し、OSのシステムコールを活用することで高速性を維持しつつ、コンパイラの進化によって安全性も確保した開発言語・Rust。
本書は、ファイルI/Oを使った入出力プログラムから、キーバリュー型のDB操作やメモリ操作、生のTCPを使うネットワークプログラム。そしてプロセスやスレッド、割り込みや例外処理などの低レイヤからカーネルそのものまで扱うためのノウハウを、Rust固有のテクニカルタームとともに解説します。
著者のTim McNamaraは、15年以上の時間をかけて、テキストマイニング、自然言語処理、データ工学のエキスパートになりました。彼はRust Wellingtonのオーガナイザであり、Rustプログラミングのチュートリアルを、オフラインでも、TwitchとYouTubeを介したオンラインでも、定期的に開催しています。
【本書で取り上げるジャンル】
・メモリ操作
・ファイルとストレージ
・ネットワーク
・時間管理
・プロセスとスレッド
・カーネル
・割り込みと例外処理
【読者が得られること】
・Rustによるプログラミング基礎
・Rust固有のプログラミング手法
・システムプログラミングの勘所
・コンピュータサイエンスの知識
目次
第 1章:はじめに
第 1部:Rust言語の独自機能
第 2章:言語の基礎
第 3章:複合データ型
第 4章:ライフタイムと所有権と借用
第 2部:システムプログラミングの謎を解き明かす
第 5章:データの詳細
第 6章:メモリ
第 7章:ファイルとストレージ
第 8章:ネットワーク
第 9章:時間とタイムキーピング
第10章:プロセスとスレッドとコンテナ
第11章:カーネル
第12章:シグナルと割り込みと例外
ますみ さん
2022-01-04
実際に使うときに調べりゃなんとかなるという状態に持っていき心理的な抵抗を下げるのが目標となってる本とのこと。原題のIn Actionはそんな感じのシリーズです。自作OSや自作ブートローダーが楽しそう。
こたろう さん
2021-12-23
Rustについて、システムプログラムで必要になる知識とあわせつつ、機能を詳解(紹介)してくれる本。 この本だけで、Rustの文法や機能を網羅しているわけではないので、注意が必要。また、この本でお題になっているネットワークだったり、OSとの連携についても、あくまで例題として扱っているだけなので、深い説明があるわけではない。Rustの機能を紹介するのに、例題として使っているという前提を頭にいれる必要がある。Rustの文法については、オライリーの蟹本で学ぶのいいと思う。