組織開発と事業開発を接続させ、
「ボトムアップ型のイノベーション」に向け、
シチズン、サッポロビール、資生堂、京セラなど、
各社を支援してきたMIMIGURI。
これまで数多くの企業と数百件ものワークショップを重ね、
リサーチ会社インテージとの共同研究に取り組んできた。
イノベーションのプロセスに火をつける、
その方法を大公開!
4つのステップで“売れる”アイデアを見つける、
具体的なノウハウが満載。
STEP 1「わからないこと」から問いを立てる
STEP 2「わかるためのデータ」+「つくるためのデータ」を集める
STEP 3 ワークショップでリサーチデータを読み解く
STEP 4 多“様”決で合意を形成する
商品開発や商品企画の担当者だけでなく、
組織開発・人材開発の担当者、
アイデア発想の場づくり、チームビルディング、
コミュニティづくりに関心のある方も必読。
■株式会社MIMIGURIとは?■
組織の創造性を賦活する最新理論を基盤とした、
デザイナー、ファシリテーター、エンジニア、
コンサルタント、研究者の専門家集団です。
人材育成、組織開発、制度設計、事業開発、ブランド開発を
有機的に組み合わせたコンサルティングや、
組織の総合知を学ぶメディア運営に取り組んでいます。
「デザイン思考」? それとも「アート思考」? はたまた「意味のイノベーション」? いま注目のベンチャーがたどり着いたイノベーションのプロセスとは?
「問いの探索のマトリクス」を手がかりに。
データは客観的でたくさんあるほうがよい? 答えに直結するほうがよい? そうとは限らない!
データを読み解く際に効果的なのは、ワークショップ。「6つの観点」と「5つの視点」から考えよう。
違和感に注目して、多"様"決を。
わかりやすそうなメソッドに飛びつかず、対話を通してイノベーションの「土壌」を育てよう。
序論 なぜ「リサーチ」なのか
■Part 1 リサーチ・ドリブン・イノベーションの背景
第1章 リサーチ・ドリブン・イノベーションとは何か
1.1. イノベーションの阻害要因
1.2. イノベーションに求められる「創造的自信」
1.3. リサーチ・ドリブン・イノベーションの特徴
■Part 2 リサーチ・ドリブン・イノベーションの方法
第2章 STEP1:問いを立てる
2.1. イノベーションは良い問いから生まれる
2.2. 問いを立てる2つのアプローチ
2.3. リサーチの問いを立てる具体的な手順
Column|問いの感性を耕す9つのプログラム―QWS Cultivation Program
第3章 STEP2:データを集める
3.1. “良い”データに必要なこと
3.2. データの種類と活かし方
Column|自社の歴史も“データ”として活用する―シチズン創業100周年
3.3. データの収集方法とそれぞれのポイント
Column|注目を集める、ビッグデータと一人称データ
第4章 STEP3:データを解釈する
4.1. データの解釈において重要なこと
Column|議論と対話の違い
4.2. データを読み解く上で着目すべき「5つの視点」
4.3. データを解釈するワークショップの進め方
第5章 STEP4:合意を形成する
5.1. 何について合意すべきなのか
5.2. 合意のためのアプローチ
Column|力強い共通言語がイノベーションを生み出す
5.3. 合意に基づきアイデアを生み出し検証する
■Part 3 リサーチ・ドリブン・イノベーションのケーススタディ
第6章 事例を読み解く
6.1. ケース1:新たな世代の「保険」の意味を問い直す
6.2. ケース2:新たなコンビニのあり方を考える
おわりに リサーチの意味を問い直す―リサーチャーの新たな役割と可能性
たろっくす さん
2021-05-19
本書で一貫しているのは問いを立てて「なぜ」を深めていく事だ。情報が溢れている中で「なぜ」その選択をするのかという事を深めていくために問い続けていく必要がある。いわゆる「内から外」の思考法だ。その結果である「なぜ」を起点にそれを解釈する為に必要なデータを集めて読み解いていく。ここで重要なのは組織においては客観的なデータだけでなく共に働くメンバーからも新たな解釈を得られるという事。これが「外から内」の思考法に繋がる。他者との違いを受け入れる事がリサーチ・ドリブン・イノベーションに必要なスタンスだ。
アルミの鉄鍋 さん
2021-05-29
★3 中々頭の中にスッと入ってこない文章だなと思った。あと、各章にまとめがあれば良いのかな。やたら下線が引いてあるのも読みにくさの一因かも。
Hiroyuki Asano さん
2021-07-06
プロジェクトメンバーの問題意識や思い入れが強いと「内から外へ(インサイド・アウト)」のベクトルが強まって、熱量の高い問いが生み出されやすくなります。他方で、当事者としての思いが強すぎると、別の視点を持った他者に対する配慮が欠けてしまうリスクがあるのです。