本書は、コンクリートおよびその施工に精通し長年講義を行ってきた著者による試験対策書です。わかりやすい知識解説は、職務経験はあっても学術的な理解が充分でないと感じている方にも最適です。重要な項目をコラムのように解説する「ミニ知識」や、計算問題のポイントを明示する「計算問題要点チェック」など、紙面に工夫をこらしています。
本書の特徴
○基礎から学べて1冊で完結
豊富な用語解説と頻出問題解説で、受験対策を1冊で完結できます。専門知識は基礎から解説し、例題付きの計算問題対策も提供します。
○イメージで理解しやすい
概要を理解できるよう、写真や図表をなどビジュアル要素を数多く掲載しています。
○読みやすい
大きめの文字でゆったりしたレイアウトを採用しています。難しい漢字、読みにくい用語、記号などにはフリガナをふっています。
○重要度を明示
正解するために重要な項目や、よく問われる項目が分かるように★マークで示しています。
○暗記に便利
重要用語は赤いシートで消えるインクで印刷しています。用語解説も充実。
○一問一答で知識を定着
単元ごとに実力をチェックできる一問一答を用意しています。
○模擬試験を1回分提供
著者オリジナルの模擬(予想)問題を巻末に掲載しています。
目次
第1章コンクリートを構成する材料
第2章 コンクリートの特性
第3章 配合、調合設計
第4章 レディーミクストコンクリートの製造
第5章 コンクリート構造の施工
第6章 各種コンクリートおよびコンクリート二次製品
第7章 コンクリート構造の設計
付録:模擬試験
第1章コンクリートを構成する材料
1 セメント
セメントの種類
セメントの組成化合物
ポルトランドセメント
混合セメント
エコセメント
セメントの強さ
2 骨材
骨材の種類
骨材の品質
骨材の含水状態と比重、吸水率
骨材の実積率、粗粒率、最大寸法
骨材の試験方法
3 水
4 混和材料
混和材
混和剤
5 補強材
鉄筋
プレストレストコンクリート用緊張材(PC鋼材)
鋼材の機械的性質(力学的特性)
鉄筋の種類
繊維素材
第2章 コンクリートの特性
1 フレッシュコンクリート
ワーカビリティー
材料分離
ワーカビリティーに対する影響要因
2 硬化コンクリート
強度
変形性状
水密性
3 コンクリート構造物の耐久性
ひび割れの種類
コンクリートの中性化
アルカリシリカ反応
塩害
凍害
第3章 配合、調合設計
1 配合、調合の計画
水セメント比の計画
単位水量の計画
単位セメント量の計画
単位粗骨材量の計画
単位細骨材量の計画
空気量の計画
試し練りと配合、調合の補正
2 配合、調合の計算
配合、調合設計の考え方
配合、調合設計の手順
示方配合、調合計画の表し方
第4章 レディーミクストコンクリートの製造
1 コンクリート製造設備の規定
材料貯蔵設備
バッチングプラント
2 レディーミクストコンクリートの製造の規定
製品の呼び方
品質
検査
材料
第5章 コンクリート構造の施工
1 鉄筋工事
鉄筋工事の種類と流れ
鉄筋の名称
鉄筋の加工
鉄筋の組立(結束、あき、かぶり厚さ)
継手
定着
2 型枠工事
型枠の構成
型枠の組立てと解体
型枠および支保工の構造安全に関する計画
コンクリートの側圧に対する計画
3 コンクリート工事
コンクリート工事の流れ
コンクリートの運搬
コンクリートの打込み、締固め
コンクリートの打継ぎ
コンクリートの表面の仕上げ
コンクリートの養生
第6章 各種コンクリートおよびコンクリート二次製品
1 各種コンクリート
寒中コンクリート
暑中コンクリート
流動化コンクリート
高流動コンクリート
マスコンクリート
プレストレストコンクリート
軽量コンクリート
高強度コンクリート
水中コンクリート
海水の作用を受けるコンクリート(海洋コンクリート)
舗装コンクリート
2 コンクリート二次製品
成形・締固め方法
養生方法
第7章 コンクリート構造の設計
1構造設計
力について
構造物について
荷重について
断面力(応力、内力)の種類
2 鉄筋コンクリート部材の構造設計
柱の構造設計
梁の構造設計
3 コンクリート圧縮強度試験と応力度、ひずみ度、ヤング係数
コンクリート圧縮強度試験
応力度
ひずみ度
ヤング係数
圧縮強度
4 鉄筋コンクリート造梁部材の実験
降伏荷重とその決定要因
断面力とその影響
5 鉄筋コンクリート構造物の外力によるひび割れ
曲げひび割れ
せん断ひび割れ