トラブル対応で時間が取られてしまい、困った経験はありませんか?
本書は「あぁ、この時間を制作に使えていたら……」と思ったことがある、あなたのための1冊です。
クリエイティブ分野に特化したリーガルサポートを行っている著者のもとに届いた、本当にあった法律相談からよくあるトラブルを厳選。集客から制作中、納品後など、各段階でのリアルなトラブルへの対応策と予防策が学べます。
通して読むことで事前に知識を身に付けるもよし、困ったときに該当箇所を読んでもよしの、クリエイターなら手元に置いておきたい1冊です。
著作権やフリーランス新法など、法律の基本も分かりやすく解説しています。
●こんな方におすすめ
・クリエイター全般。特に、フリーランスや個人で活動されている方
・クリエイターを志している方
●著者紹介
宇根 駿人(うね・はやと)
弁護士/大道寺法律事務所
音声配信プラットフォームを運営する企業やマンガ配信プラットフォームを運営する企業などの企業内法務に従事。また、運営する「デザイナー法務小僧」などの活動を通じ、延べ200人以上のクリエイターの方に対し法的アドバイスを実施。
田島 佑規(たじま・ゆうき)
弁護士/骨董通り法律事務所
アート、メディア、エンタテインメント分野において法務サポートを行う。2018年よりクリエイティブ業界を対象に無料法律相談窓口を提供する「デザイナー法務小僧」企画・運営。共著に『エンタテインメント法実務』(弘文堂)、『はじめての演劇』(日本演出家協会)、『10歳からの著作権』(Gakken)〔監修〕ほか。
●目次
第1部 仕事の段階別に学ぶトラブルの予防と対策
・第1章 集客・営業のときのトラブルの火種
・第2章 受注のときのトラブルの火種
・第3章 制作中のトラブルの火種
・第4章 中途解約するときのトラブルの火種
・第5章 納品・請求のときのトラブル
・第6章 案件終了後のトラブル
・第7章 思わぬトラブルの火種
・第8章 人気が出てきたときのトラブルの火種
第2部 これだけは知っておきたい法律の知識
・第9章 クリエイターと切っても切り離せない著作権
・第10章 押さえておきたい商標の知識
・第11章 身を守るためのフリーランス新法の基本
・第12章 知っておきたいその他の法律や知識
巻頭付録
・困りごとから探せる! クイックリファレンス
『クリエイター六法』から第1部 仕事の段階別に学ぶトラブルの予防と対策より、一部を抜粋し特別に編集したPDFをプレゼント。
巻頭付録:困りごとから探せる! クイックリファレンス
第1部 仕事の段階別に学ぶトラブルの予防と対策
●第1章 集客・営業のときのトラブルの火種
・01 過去の案件をポートフォリオに載せている
・02 自分と似た名前のデザインオフィスを発見した
・03 クラウドソーシングサービス内で直接取引を持ちかけられた
・04 アイデア・方向性の提案をしたあと、クライアントが音信不通になった
・05 友達価格でやってと言われた
●第2章 受注のときのトラブルの火種
・06 飲み会の席で口頭で案件を受注した
・07 金額をはっきりと決めないまま受注した
・08 競合他社の案件を受けてよいかわからなくて悩んでいる
・09 違約金の記載がある契約書を提示された
・10 著作権譲渡の記載がある契約書を提示された
・11 権利侵害がないことを保証する記載がある契約書を提示された
・12 法令のチェックまで責任を負う記載がある契約書を提示された
・13 契約書に修正したい箇所があるが、締結期限が差し迫っている
・14 契約書に修正したい箇所があるが、交渉して問題ないか不安
・15 契約書の修正を依頼したら「弊社はこの条件でやってもらっている」と言われた
●第3章 制作中のトラブルの火種
・16 何度も何度もやり直しをさせられている
・17 ストックサイトの素材を使おうと思っているが問題ないか不安
・18 先方都合でスケジュールに遅延が生じた
・19 予定外の追加の作業を要求された
・20 クライアントに内緒で友達のデザイナーに手伝ってもらっている
・21 担当者から無理難題を言われていて辛いので案件を下りたい
・22 代理店とクライアントの言うことが違って困っている
・23 成果物に他社のロゴなどを載せたい
・24 印刷費用などの実費の負担で揉めている
・25 他社のデザインを渡され、「こんな風に作って」と言われた
●第4章 中途解約するときのトラブルの火種
・26 途中でクライアントと連絡がつかなくなった
・27 案件がクライアントの都合により途中でなくなった
・28 病気・怪我のため案件を進められなくなった
・29 「解約を確認する書面を作成する予定はない」と言われた
・30 中途解約されたが、提案済みのデザイン案が勝手に使われそうで不安
●第5章 納品・請求のときのトラブル
・31 デザインデータの納品を要求された
・32 納品完了後に修正を求められた
・33 「なんか思っていたのと違うから減額して」と言われた
・34 やりとりしていた会社と違う会社に請求してくれ、と言われた
・35 支払いを先送りにされている
●第6章 案件終了後のトラブル
・36 ミスがあとから発見された
・37 二次利用(違う媒体への掲載、キャラクター化)されているのを発見した
・38 自分を通さずに、追加納品分が勝手に発注されていた
・39 不採用のデザイン案が勝手に使われていることに気付いた
・40 案件は無事終了したが当初の想定と異なる使われ方、クレジットがされている
・41 クライアントと揉め、過去の作品のデータ・著作権譲渡を要求されている
・42 案件終了後、「競合他社の案件を受けない」と約束するよう求められている
●第7章 思わぬトラブルの火種
・43 パクり被害にあったので、ネットで経緯と注意喚起を公開したい
・44 著作権・商標権侵害の警告を受けた
・45 自分の作品が転載されているのを発見した
・46 納品後にストックサイトの利用規約に違反していることがわかった
・47 炎上案件を見て、「自分の過去の成果物は大丈夫か?」と心配になった
・48 他人の作品をパクったと誤解され、SNSに大量の誹謗中傷が届いている
●第8章 人気が出てきたときのトラブルの火種
・49 作品を気に入ってくれて、「お金を出すから法人化しないか」と言う人が現れた
・50 マネジメント事務所に所属しないかとスカウトされた
・51 過去にファンアートを投稿している
・52 法人化する際に、均等に出資をした
・53 共同で制作した案件の売り上げの取り分で揉めている
・54 チームを組んで共同で活動していたが脱退したい
・55 チームを脱退後、競合する事業をしないでね、と言われた
第2部 これだけは知っておきたい法律の知識
●第9章 クリエイターと切っても切り離せない著作権
・著作者が持つ2つの権利ー著作権と著作者人格権ー
・ライセンスと著作権譲渡の違い
・著作権が発生する「著作物」とは?
・著作権侵害をしないための注意点
・生成AⅠと著作権について
●第10章 押さえておきたい商標の知識
・意外と知らない商標とは?
・商標権が発生するためには?
・商標権の効力とは?
・商標権侵害をしないための注意点
●第11章 身を守るためのフリーランス新法の基本
・フリーランス新法とは?
・下請法との違い
・フリーランス新法の概要
・フリーランス新法・下請法に頼りすぎないことも大事
●第12章 知っておきたいその他の法律や知識
・景品表示法など広告に関するルール
・表示規制の基本
・注意が必要なステマ規制
・特定商取引法とは?
・個人情報保護法のポイント
Column
・法律と契約書の関係
・「フリー素材」の意味
・契約書を準備できない場合に最低限すべきこと
・請負と準委任の違い
・テキストコミュニケーションの重要性
・裁判の流れと実際にかかる費用
・よくある契約書条項の見方①
・よくある契約書条項の見方②
・契約書のひな型を作成・利用する際の注意点
・著作権を侵害すると逮捕される?
・法人化する際の注意点
参考文献・参考Webサイト紹介