村上 由美(著)
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発達特性を有していると、以下のようなことから、ただでさえ大変な介護がより一層苦労を伴いやすくなりがちです。
・自分自身の生活と並行して介護をすることが難しい
・感情のコントロールが苦手なため、親に声を荒げてしまう
・親はもちろん、ケアマネジャー・医者らと上手に付き合えない
しかし、発達障害支援と介護には多くの類似点・共通点があります。
著者自身、10年以上にもわたる親の介護を通し、発達障害の当事者としての生活での試行錯誤や支援者としての経験が活用できることを実感しています。
本書では発達障害の人が親の介護を進める上で直面するであろう出来事について、具体的な家族や介護支援者への対応や生活面の工夫を盛り込んでいます。
本書で紹介する解決法は、デジタルを使ったやり方や、100円ショップのアイテムで実践できる内容など、ちょっとした工夫で実践できるアイデアばかりです。
【本書の特長】
・発達障害の特徴に苦しむ人が介護しやすくなるためのアイデアを紹介する本
・発達障害の特徴をカバーするアイデアが満載で、介護の悩みが解消できる
・発達障害あるあるの悩み→その原因→具体的な解決アイデアの手順で解説
・便利なアプリやサービス・グッズの紹介など、解決方法に多くのページを割いている
【本書の構成】
第1章 誰もが介護を担う時代が来ている
第2章 介護が始まる前の困ったを解決したい
第3章 介護スタート時の困ったを解決したい
第4章 介護に伴うコミュニケーションの困ったを解決したい
第5章 介護を続ける上での困ったをどうにかしたい
第6章 自分の生活との両立をうまくやりたい
第7章 介護終了後の困ったを解決したい
発達障害の方が介護をする際に直面するさまざまな悩みの事例を挙げます。
どのような原因で事例のような特性が出るかを、医学的にアプローチします。
介護時の悩みに対応するために編み出した解決法を紹介します。
発達障害支援の場で生み出されたやり方を丁寧に説明します。
第1章 誰もが介護を担う時代が来ている
・少子高齢社会の到来
・人生100年時代に浮上する親の介護問題
・働きながら介護することが当たり前に
・発達障害とマルチタスク
第2章 介護が始まる前の困ったを何とかしたい
・自分のことに精一杯で親のことまで気が回らない
・介護について親の考えを聞けない
・とにかく親の家にはものが多い
・親の交友関係がさっぱりわからない
第3章 介護スタート時の困ったを何とかしたい
・親が家電を買い替えたら操作できず、教えても覚えてくれない
・親が突然入院したが、どうしたらいいかわからない
・親のお金の状況がわからない
・親の退院にどう備えればいいのかわからない
第4章 介護に伴うコミュニケーションの困ったを何とかしたい
・親の言動にイライラが止まらないとまらない
・ケアマネ―ジャーにどう相談すればいいかわからない
・兄弟や親戚と介護について意見が合わない
・職場に親の介護の話をどう伝えたらいいかわからない
第5章 介護を続ける上での困ったを何とかしたい
・通販の定期購入をやめさせたい
・親と相性が悪い介護サービスを変えたい
・出張予定が入ったが、どうしたらいいかわからない
・そろそろ施設へ入れたいが、どこがいいかわからない
第6章 自分の生活との両立を何とかしたい
・仕事と介護で家事に手が回らない
・自分自身の体調管理がうまくできない
・遠距離介護で出費がかさむ
・自分の老後に不安を感じて何事も手が付かない
第7章 介護終了後の困ったを何とかしたい
・死後の手続きをどう進めたらいいかわからない
・親の財産がどれだけあるかわからない
・相続手続の困りごとって誰にすればいいの?
・遺品整理が進まない