筆ペンといったら黒いもの。そう思っていませんか? いま、手軽にカラフルな水彩タッチが楽しめると人気を集めているのがカラー筆ペンです。発色のよいインクは、混色もOK。水でにじませることで、簡単にグラデーション表現も楽しめます。従来の水彩画のように、大きなパレットやバケツなどを準備する必要もありません。日々の生活の中でできたちょっとした空き時間に手軽に水彩イラストを楽しむことができるのです。でも私には絵心がないから……という人でも大丈夫。丸や簡単な図形を組み合わせることで、花や蝶、動物、季節のモチーフなどいろいろなものが描けるんです。出来上がった作品は、絵手紙として大切な人に送ったり、部屋に飾ったり。贈り物に添えてもあたたかな想いが伝わりますよ。
教えてくれるのは、イラストのオンラインレッスン等も手掛ける筆ペンアーティスト・栗田正美さん。子育ての合間にカラー筆ペンを使ってはじめた水彩イラストが人気を集め、今ではフェリシモの教材を手掛けるほどに。季節の草花をモチーフの中心とした、やさしくおだやかな中に華やかさをプラスした世界観を描き出します。
そして本書で使用するのは人気カラー筆ペン『アートブラッシュ』。水性染料インクの鮮やかな発色と透明感が特徴で、手軽にカラフルなイラストを描くことができます。カラー筆ペンだけでも鮮やかなお絵描きを楽しむことができますが、水と筆を使ってインクを絵の具のように使うことで、繊細な濃淡やグラデーション、インクののびをさらに楽しむことができます。ぜひ、美しいにじみをお楽しみください。さらに本書は、製造メーカーであるぺんてる株式会社が監修を担当。混色が楽しめる筆ペンなので、はじめは数色からでも大丈夫。お気に入りの色を選んで、気軽に、楽しく、美しい水彩イラスト、始めてみませんか?
■著者プロフィール
筆ペンアーティスト
栗田 正美(くりた まさみ)
富山県出身。三児の母。子どもの頃からのどかな景色や緑、自然に慣れ親しむ。「あたたかく心地よいお絵かき」を大切に、季節の変化や色のにじみを楽しみながら、日々作品を制作。書道の経験も生かし、各種ギフトカード、オーダー作品の制作も行っている。共著に『カラー筆ペンで楽しむはじめての絵手紙』『筆ペンでかわいいイラストが描ける本』『カラー筆ペン2色で描ける 花の絵手紙』(ともに朝日新聞出版)などがある。またフェリシモの講座『カラー筆ペンで描く 絵心いらずの素敵な1枚 絵手紙のいろはを楽しむレッスン』も人気を集めている。
■CONTENTS
chapter1 準備と基本のテクニック
chapter2 簡単&手軽に描けるイラスト
chapter3 存在感あふれるデザイン文字
chapter4 シーンに合わせたイラストの描き方