有吉 尚哉(著)
1896年に産声を上げた民法。成立から約120年を経て初の大改正が
行われました。
本書ではその改正部分に的を絞り、実務に直接影響する部分、
影響しない部分をわかりやすく解説しています。
旧法からの改正点についてまずポイントをまとめ、その改正の意義、
審議過程で問題になったこと、条文の解釈の仕方など、その背景までを
含めて、できるだけ平易な言葉で解説しています。
わかりにくい契約・債権については、図表を多く用いて説明しているので、
法律書を読み慣れていない方でも本書の内容をすぐに実務に生かすことが
可能です。
【こんな方にお勧めします】
・弁護士、税理士、公認会計士等の士業の皆さん
・企業の法務、総務、経理担当者の皆さん
【目次】
第1章 平成29年改正民法成立の経緯
第2章 民法総則に関する見直し事項
第3章 債権総則に関する見直し事項(解除・契約上の地位の移転を含む)
第4章 契約に関する見直し事項
第5章 施行時期・改正民法の施行前後の留意事項
しゃん さん
2017-10-07
漸く成立した債権法改正によって、実務にどのような影響があるのか、コンパクトに解説されていて、要点をさっと理解するにはいい本だった。
Hisashi Tokunaga さん
2017-08-07
内田民法教科書に本書を利用して改正民法の要点を書き足してみた。当初の内田(参事)の心意気である世界に冠たる日本民法の先駆性先見性をもつ民法典の再編どこまでこの法典改革で?ともかくも10年近い改正の歩みには敬意を表す。加藤教授をはじめとする先生方の評価は?日弁連の努力も相当のものでしたね。審議会の議事録は後世に残る記念誌になるでしょう。明治の梅教授は何て言ってるかなぁ~。今国会の審議時間はすこぶるつきに短いものだったが、それは予想通り。自民党政権で改正できただけでもましか?市民はどう評価?