栗原 潔(翻訳) , 栗原 潔(原著) , ドク・サールズ(著)
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ネットによって情報が自由に流通し、顧客がますます大量の情報を有効に活用できるようになっていく中で、この「インテンション・エコノミー」という新しい経済は、広告の登場以来マーケティングや販売活動の中心となってきた「アテンション・エコノミー」を凌駕していく。顧客の意思が、マーケティングとセールスを進化させ、より適切な情報を使えるだけでなく、顧客が何を欲しがっているかを推測し、メディアに大量のピント外れのメッセージを流すために浪費していたコストも不要になるからだ。
企業がマーケティング戦略として顧客を囲い込む世界から、顧客の力は、消費者としてひとくくりできるものではなくなり、もっとパーソナルなものになるということだ。そして顧客は、自身に関するデータを保管・共用するための独自の手段を手に入れ、売り手との関係構築のための独自のツールを獲得する。
こうしたツールを使って顧客は独自のロイヤルティプログラムを展開できる。 これまで顧客の関心を惹きつけるために有効だったCRM(顧客関係管理)が意味をなさなくなり、顧客が商品・サービスの最適な売り手を選択するためのツールとしてVRM(企業関係管理)が台頭するのだ。
プロローグ アテンションからインテンションへ
第1章 約束された市場
第2章 広告バブル
第3章 誰に囲い込まれるか
第4章 一方的な法律
第5章 非対称の関係
第6章 ロイヤルティの喪失
第7章 ビッグデータ
第8章 過剰な複雑性
第9章 ネットの苦痛
第10章 ライブウェブ
第11章 代理人モデルの活用
第12章 フリーでオープン
第13章 ビットはビジネス
第14章 垂直と水平
第15章 コモンズの品格
第16章 個人的自由
第17章 VRM
第18章 VRMの開発
第19章 四者間システム
第20章 法律を手の中に
第21章 スモールデータ
第22章 API
第23章 イマンシペイ
第24章 VRM+CRM
第25章 顧客と企業のダンス
第26章 共通の利害
第27章 何をなすべきか