低予算や短納期、多様化するIT技術など、システム開発を取り巻く環境は厳しくなる一方です。しかしいちどベースとなる普遍的な知識さえ身に付けてしまえば、なにも恐れることはありません。本書は、社会人エンジニアとしての第一歩を踏み出す方、エンジニアを目指す学生に対し、そうした押さえておきたい基礎知識をゼロから丁寧に解説する入門教科書です。
第3版では、システム開発の目的や意義、流れ、手法、用語などを統合的に学習できるというコンセプトはそのままに、アジャイル型開発の解説を大幅に加筆したほか、全体的な改訂・増補を行いました。ウォータフォール型、アジャイル型の双方の特徴や違い、注意点等、システム開発にあたって知っておくべき知識をしっかり学べるようになっています。
開発途中に作成される各種の定義書・文書については、作成手順や記載項目を説明するほか、作成例を紹介。各章末には、個人学習にもグループ研修にも使える演習課題を用意しています。新人・学生はもちろんのこと、現場の必須知識を再確認したい現役エンジニア、研修を担当される方にも役立つ一冊です。
刊行に寄せて
推薦のことば1
推薦のことば2
オリエンテーション
第1部:ソフトウェア開発の基礎知識
第1章 ソフトウェア開発とは?
01 ソフトウェアエンジニアリング
02 開発における分析と設計
03 開発の工程と成果物
04 代表的な開発モデル
第2章 基本的なルール
01 作業標準の必要性
02 用字と用語
03 工程の名称と作成文書
04 チャート記法
第2部:ウォータフォール型開発モデルでの開発
第3章 開発プロセスと要求定義・要件定義
01 要求定義と要件定義
02 機能要求と非機能要求
03 要件定義書の記述項目と記述例
第4章 設計
01 外部設計
02 外部設計書の記述項目と記述例
03 内部設計
04 内部設計書の記述項目と記述例
第5章 製造とテスト
01 製造工程
02 コーディング規約
03 単体テスト
04 テスト工程
05 結合テスト
06 総合テスト
07 品質保証
08 受入テスト
09 受入テストの実施例
第3部:アジャイル型開発モデルでの開発
第6章 アジャイル型開発モデル
01 ウォータフォール型開発モデルでの開発の難しさ
02 アジャイル型開発モデルとウォータフォール型開発モデルとの違い
03 プロジェクトのビジョンの共有
第7章 スプリントでの活動
01 プロダクトバックログの作成
02 スプリント計画
03 スプリント
04 スプリントレビュー
05 ふりかえり(レトロスペクティブ)
第4部:プロジェクトマネジメント
第8章 プロジェクトマネジメント
01 プロジェクトマネジメントの体系
02 PMBOKの構成
03 プロジェクトのライフサイクルと開発プロセスの関係
第9章 セキュリティ
01 システム開発におけるセキュリティ
02 プロダクトのセキュリティ
03 開発プロセスのセキュリティ
おわりに
Kimi さん
2022-04-17
エンジニアリングの流れを振り替えれたこと、アジャイル(特にスクラム)の初歩を知れたことがよかった。 個別の工程で使う知見は別段で必要だけど。
sukerusk さん
2022-04-03
一般的な知識で理解できる部分とできない部分があった。状況が想像しづらく、単語帳を読んでいる気分になる時もあったが、なんとか読破できた。きっと読み返さなければほとんどを忘れてしまう気がする。
tkm さん
2021-03-30
踏み込んだ内容に関しては途中省略されたりしています。 ただ早く読めるので、ソフトウェア開発に携わる新人が開発モデルや各工程の概要を早く掴む目的で読むのであれば良書だと思います。