クレイトン・クリステンセン(著) , 伊豆原 弓(翻訳) , 玉田 俊平太(監修)
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※日本版の刊行20周年を記念して、カバーを新装しました。内容に変更はありません(2021年10月追記)
「偉大な企業はすべてを正しく行うが故に失敗する」
業界トップ企業が、顧客の意見に耳を傾け、
新技術に投資しても、なお技術や市場構造の
破壊的変化に直面した際、市場のリーダーシップを
失ってしまう現象に対し、初めて明確な解を与えたのが本書である。
著者、クリステンセン教授が掲げた「破壊的イノベーションの法則」は、
その俄に信じがたい内容にもかかわらず、動かしがたいほどに
明晰な事例分析により、米国ビジネスマンの間に一大ムーブメントを引き起こした。
この改訂版では、時代の変化に基づく情報更新と
破壊的イノベーションに対応するための組織作りについて、新章が追加されている。
【原書タイトル】The Innovator's Dilemma
日本版刊行にあたって
謝辞
序章
第一部 優良企業が失敗する理由
第一章 なぜ優良企業が失敗するのか
-ハードディスク業界に見るその理由-
第二章 バリュー・ネットワークとイノベーションへの刺激
第三章 掘削機業界における破壊的イノベーション
第四章 登れるが、降りられない
第二部 破壊的イノベーションへの対応
第五章 破壊的技術それを求める顧客を持つ組織に任せる
第六章 組織の規模を市場の規模に合わせる
第七章 新しい成長市場を見出す
第八章 組織のできること、できないことを評価する方法
第九章 供給される性能、市場の需要、製品のライフサイクル
第十章 破壊的イノベーションのマネジメント-事例研究-
第十一章 イノベーションのジレンマ-まとめ-
『イノベーションのジレンマ』グループ討論の手引き
解説
訳者あとがき
サンダーバード@怪しいグルメ探検隊・隊鳥 さん
これも名著だと思います。ある事業に成功した企業は、その成功体験に囚われ、現在のシェアを守るため、目の前の顧客が求めるニーズに沿うように必死でイノベーションを続ける。すると、常識に囚われない破壊的イノベーションを起こすベンチャーに取って代わられるという話。今のシャープや、ソニーが陥ったのが、まさにその状態か?ジョブズ亡き後のアップルの将来は如何に?破壊的イノベーションを起こす起業が現れるのか?【追記】今年で上梓20年になるそうだ。それを記してハーバードビジネスレビューで特集。やっぱり名著なのだね。★★★★
KAZOO さん
2014-11-07
非常にいい本だと思います。このような本で何度も読み返す本というのはあまりありません。優良企業が失敗する理由と破壊的イノベーションへの対応とわかれていてそれぞれ事例を挙げて理解を深めてくれます。確かにアメリカの大学の授業くらいの密度の濃さはあると感じました。
ひろき@巨人の肩 さん
2018-12-16
Audiobookにて。優良な大企業こそ、そのバリューチェーンと行動様式により陥ってしまうジレンマ。スマホによるスタートアップの台頭から、破壊的イノベーションとは超越した技術革新性が重要だと錯覚していたが全く異なる。それは、成熟した既存市場に別市場で開発された新製品がバリューチェーンごと攻めてくること。新製品は異なるバリューチェーンにより低コスト・低収益化を実現しており、既存市場内でニッチな競争を続ける大企業では攻勢を防げない。企業が持続性を担保することが如何に重要で困難であるか、よく分かった。