【本書の概要】
本書は、ブロックチェーンの仕組みと基礎技術を、
Pythonによるサンプルを交えながら、やさしく解説した入門書です。
【本書の特徴】
ブロックチェーン技術者の育成・人材紹介及びキャリア支援で著名な
株式会社FLOCおよび同社が運営する
FLOCブロックチェーン大学校の人気講師 赤澤直樹氏の執筆協力により、
基礎から体系的にブロックチェーン技術の仕組みを学べます。
全体で5部構成となっています。
・第1部では、ブロックチェーンの概要と構成技術を丁寧に解説。
・第2部では、本書で扱う必要最低限のPythonの基礎知識を解説。
・第3部では、ブロックチェーンの仕組みを簡単なサンプルをもとにわかりやすく解説します。
・第4部では、第3部の知識をもとにブロックチェーン・プログラムを作成します。
・第5部では、もっとブロックチェーンを知りたい方のために最新開発事例などを解説します。
【対象読者】
・ブロックチェーンの仕組みを学びたいエンジニア
・Pythonを利用しているデータサイエンティストやAIエンジニア
・教養としてブロックチェーンエンジニアリングを学びたいビジネスパーソン、学生
【目次】
第1部 ブロックチェーンの概要と構成技術
第1章 ブロックチェーンの概要と学ぶ意味
第2章 ブロックチェーンの構成技術
第2部 Pythonの基本
第3章 Pythonの概要と開発環境の準備
第4章 Pythonの基本文法
第5章 オブジェクト指向とクラス
第6章 モジュールとパッケージ
第3部 ブロックチェーンの仕組み
第7章 ブロックチェーンの構造
第8章 アドレス
第9章 ウォレット
第10章 トランザクション
第11章 Proof of Work
第4部 ブロックチェーンを作る
第12章 実装するブロックチェーンの概要を確認しよう
第13章 プレーンブロックチェーンを作ろう
第14章 カスタマイズしてみよう
第5部 ブロックチェーンをさらに学ぶ
第15章 ブロックチェーン開発の最前線
第16章 より学びたい人のために
第1部 ブロックチェーンの概要と構成技術
第1章 ブロックチェーンの概要と学ぶ意味
1.1 分散システムとブロックチェーン
1.2 ブロックチェーンの構造
1.3 ブロックチェーンの型
1.4 スマートコントラクト
1.5 ブロックチェーンの歴史
1.6 増えるユースケース
1.7 ブロックチェーンを学ぶ意義
章末問題
第2章 ブロックチェーンの構成技術
2.1 暗号技術
2.2 P2Pネットワーク
2.3 コンセンサスアルゴリズム
章末問題
第2部 Pythonの基本
第3章 Pythonの概要と開発環境の準備
3.1 なぜPythonなのか
3.2 開発環境の構築
章末問題
第4章 Pythonの基本文法
4.1 演算
4.2 ビット演算子
4.3 変数
4.4 関数
4.5 データ型
4.6 リスト(配列)
4.7 辞書
4.8 JSON
4.9 制御文(if文、for文、while文)
章末問題
第5章 オブジェクト指向とクラス
5.1 オブジェクト指向
5.2 クラス
5.3 特殊メソッド
章末問題
第6章 モジュールとパッケージ
6.1 モジュールとパッケージ
6.2 import文
6.3 if _ _name_ _ == '_ _main_ _':
章末問題
第3部 ブロックチェーンの仕組み
第7章 ブロックチェーンの構造
7.1 ハッシュ関数
7.2 ブロックの中身
章末問題
第8章 アドレス
8.1 アドレスが生成されるプロセス
8.2 秘密鍵の生成
8.3 公開鍵の生成
8.4 アドレスの生成
章末問題
第9章 ウォレット
9.1 ウォレットとは
9.2 非決定性ウォレットと決定性ウォレット
9.3 階層的決定性ウォレット(HDウォレット)
章末問題
第10章 トランザクション
10.1 ビットコインブロックチェーンのトランザクション
10.2 UTXO
10.3 コインベース取引
10.4 スクリプト言語
10.5 トランザクションの種類
章末問題
第11章 Proof of Work
11.1 Proof of Work
11.2 ブロックヘッダを作る
11.3 Nonceを変えてハッシュ計算
章末問題
第4部 ブロックチェーンを作る
第12章 実装するブロックチェーンの概要を確認しよう
12.1 実装するブロックチェーン
12.2 実装にあたっての留意点
第13章 プレーンブロックチェーンを作ろう
13.1 プレーンブロックチェーン
13.2 プレーンブロックチェーンの解説
章末問題
第14章 カスタマイズしてみよう
14.1 難易度調整(Retargeting)
14.2 マークルルート
章末問題
第5部 ブロックチェーンをさらに学ぶ
第15章 ブロックチェーン開発の最前線
15.1 スケーラビリティ問題への挑戦
15.2 ブロックチェーンの多様化
15.3 暗号技術の進化
章末問題
第16章 より学びたい人のために
16.1 情報収集を続けよう
16.2 さらに学習範囲を広げよう
16.3 Bitcoin Coreを導入してみよう
16.4 ブロックチェーンのカスタマイズを進めてみよう
16.5 DApps開発に挑戦してみよう
章末問題
Appendix 章末問題の解答
kannkyo さん
2021-04-07
トランザクションと呼ばれる取引記録を、ブロックと呼ばれる台帳に記録。そのブロックをハッシュ関数を用いた結合リストに格納。このリストをブロックチェーンと呼ぶ。このとき、各ブロックの正しさは、ネットワーク上のマイナーと呼ばれる計算機が算出するNonceという値としてブロックに記録され、保証される。この仕組みをProof of Woksと呼ぶ。このブロックチェーンの仕組みには、悪意あるマイナーがPoWを改ざんする51%攻撃など種々の課題がある。
ogappy さん
2019-11-11
一通りcodeを試してみました。今ブロックチェーンのとある講座を受講しています。いろいろな高度な本を紹介していただいたのですが、codeつきの「出版したての」本を実際に実行してみるのが、自分にとって一番ピンとくる印象を受けました。
やす さん
2021-01-05
ブロックチェーンの技術的基礎と、利点欠点について学べた。 簡単なシステムはpythonでみじかく書けることに驚き。 暗号化のシステムはよく考えられている。