150年ほど前、ルイス・キャロルはアリスを、鏡の向こうの不思議な
世界へと放り込みました。わたしはルビィを、同じような旅に送り出します。
それは大きなOS(オペレーティングシステム)から一番小さなビットまで―
そして、その間にある、あらゆるものをめぐる冒険です。
――――リンダ・リウカス(「保護者の方へ」より)
【あらすじ】
『ルビィは想像力と行動力でどんなことだってできちゃう女の子。
好きな言葉は「どうして?」
あるたいくつな日、ルビィはお父さんのパソコンのマウスポインター
(矢印)が動かないことを発見します。相棒のマウスとともに飛び込んだのは、
コンピューターの中の世界。きらきら明滅するビットたち、うるさがたの
論理ゲート、命令ばかりするCPUなど、いろんなコンピューターの国の
住人たちに出会いながら、ルビィはぶじカーソルを見つけられるでしょうか?』
本書はフィンランドのプログラマーであるリンダ・リウカスがつくった、
親子で楽しくコンピューターのしくみに触れる知育絵本です。この絵本は
大きく2つのパートに分かれています。
【絵本】女の子ルビィがコンピューターの中を冒険し、さまざまな
出会いを通じてコンピューターの部品の役目や動きかたを知るストーリー
【アクティビティ】絵本で知った知識や考え方をしっかり身につけるために、
遊びながら学べる練習問題
リンダが描く、色彩豊かな可愛らしいイラスト・キャラクターたち。
主人公が女の子という、子ども向けプログラミング関連の書籍にはめずらしい
手にとりやすさが特長です。
コンピューターやプログラミングは、自分の考えを、動くかたちにできる
楽しさに満ちています。この本がその楽しさを知る一つの入り口となってほしい、
そんな作者の願いがこもった『ルビィのぼうけん』をお子さんと一緒に
楽しんでください。
ふじ さん
2019-02-19
続きまして2冊目はコンピュータについて。ハードウェアとソフトウェアに分けてパーツの役目と作りの特徴を物語に沿って理解する内容。パソコン=難しい、ではなく、未来には今までにないどんなことができるようになるのか?というワクワクする気持ちを思い出させてくれる出題の仕方が魅力的。
絵具巻 さん
2017-09-12
文京区立根津図書館で借りました。
WaterDragon さん
2017-07-23
前作の「こんにちは!プログラミング」とは異なり、「コンピューターはなぜ動くのか」の絵本版のようなイメージ。ルビィのパソコンのマウスのポインタが画面上に表示されない。その原因を探るため、マウス(ねずみ)といっしょにハードウェアの内部へ「冒険」に出かける、こんな感じのストーリー。前作同様、子どもへの読み聞かせはいいと思うんですが、読み聞かせる側(親、保護者など)がきちんと本書の中身(あるいはパソコン)を理解していないとまるで意味をなさないと思います。まずは、大人が読むべき絵本。