資料通りに描いたはずなのに何か物足りない、自分の絵に個性が足りない気がする……。そんな経験はありませんか?
この本では、ライティング、色使い、質感表現、視線誘導、構図など、「絵の演出力」を底上げするテクニックをたくさんの事例とともに紹介します。
▼この本で学べることの例(抜粋)
・【ライティング】人物イラストをドラマチックにする
・【色使い】鮮やかな印象を持たせる
・【ディテール、質感表現】ファンタジー世界の絵にリアリティーを持たせる
・【レイアウト、色のコントラスト】主役を目立たせる
・【構図、レイアウト】躍動感や臨場感を感じさせる
・【空気感の表現】気温や時間帯など、鑑賞者がその場にいるように感じさせる
・【透明感の表現】水、ガラスの描き方のコツ
「絵の演出力」を身につけ表現力の幅を広げれば、日常描写からファンタジー世界まで、様々な題材の絵に物語を与えることができます。基本的な絵の描き方ではなく、表現力、演出力を養いたい方は必見の内容です。
▼著者
加藤オズワルド
アニメーション作家、コンセプトアーティスト、イラストレーター。
ブラジル、サンパウロ生まれサンパウロ育ち。フリーランスとして映像業界を中心に多数の映画、ゲーム、アニメ作品にコンセプトアート、アニメーション制作などで参加。ポケモンカードイラストレーター。また、クライアントワークの他にも、SNS、各種イベント等でオリジナル作品を精力的に発表している。
▼目次(抜粋)
序章 本書を読むうえで知っておいてほしいこと
第1章【基礎編】絵に空気感を与える方法
気温/水温/時間帯/材質/空間 etc.
第2章【実践編】絵の魅力を引き出す方法
おいしそうに見せたい/ドラマチックにしたい/リアリティーを出したい/透明感を出したい/臨場感を出したい etc.
第3章【応用編】絵に物語性を与える方法
物語の全てが伝わる一瞬を切り取る/緊迫、緊張感を高めて展開を予感させる/秘密を仕掛けて好奇心をくすぐる etc.
第4章 表紙イラスト メイキング
COLUMNS 物語を際立たせるちょっとしたコツ
はじめに
イラストギャラリー
序章 本書を読むうえで知っておいてほしいこと
01 カメラ
02 色
03 演出
04 作者のお道具箱
第1章【基礎編】絵に空気感を与える方法――五感を刺激する描き分け
01 気温
02 水温
03 季節
04 時間帯
05 材質
06 場所
07 空間
08 主役
09 実在感
10 五感
11 見えないもの
第2章【実践編】絵の魅力を引き出す方法――〇×で比較して理解する
01 おいしそうに見せたい
02 明るくしたい
03 鮮やかにしたい
04 立体感、奥行きを出したい
05 抜け感を出したい
06 ドラマチックにしたい
07 主役を目立たせたい
08 リアリティーを出したい
09 臨場感を出したい
10 透明感を出したい
11 躍動感を出したい
第3章【応用編】絵に物語性を与える方法――絵でストーリーを語るプロセス
01 [関係性Ⅰ]絵を見る人の共感を引き出す
02 [関係性Ⅱ]キャラと世界の関係を見せる
03 [時間Ⅰ]物語の全てが伝わる一瞬を切り取る
04 [時間Ⅱ]一枚の絵で豊かな時間を感じさせる
05 [予感]緊迫、緊張を高めて展開を予感させる
06 [秘密]秘密を仕掛けて好奇心をくすぐる
07 [非日常]違和感を仕掛けてワクワクさせる
08 [雰囲気]絵そのものを装飾して雰囲気を作り出す
第4章 表紙イラスト メイキング
01 作画前の準備(アイデア出し~ラフ)
02 作画(下描き~完成)
03 絵を構成する要素の解説
COLUMNS 物語を際立たせるちょっとしたコツ
誇張する(デフォルメ)
“世界”と“世界観”を分けて考える
“フック”を作る
おわりに