本書は、障害者差別解消法と障害者雇用促進法をどなたにもわかりやすく、読みやすくしたガイド本です。
一般人にはなかなか難解な法律の内容、具体例などをやさしく解説。
1つの項目を見開き2ページで解説しており(片ページが解説、片ページが図)スラスラ読めます。
福祉に携わる方や、福祉資格を取得しようとしている学生さんのほか、行政や一般企業で対応を考える方や窓口になる方、また、広く一般の方、障害をもつ方やご家族の方にも読んでいただける内容となっています。
■改正について
障害者差別解消法は、2016年4月にスタートし、2021年に改正、2024年4月施行されました。
筆談や読み上げ等の配慮を求められたら対応する必要がありますし、スロープの設置といった設備などへの対応も、負担になり過ぎない範囲で行うことが求められます。これを合理的配慮といい、これまでは一般企業にとって努力義務にとどまりましたが、2024年4月からは「法的義務」へと変わりました。
また、本書では、同法と同じタイミングで施行された「改正・障害者雇用促進法」についても解説しています。これは、雇用分野の差別解消法といえるものです。今回の改正では、段階的な障害者雇用率アップや助成金の新設など、実務に大きく影響するものが多くなっています。
■構成
第1章 障害者差別解消法ってなんだろう
第2章 具体的にどんな問題があるの?
第3章 障害者雇用促進法も知っておきたい
第4章 障害者雇用をもう少し知りたい
第5章 バリアを取りのぞくための法律って?
第6章 学校も変わってきた
第7章 障害者施策のこれまでとこれから