本書はいわゆる「Cの教科書」ではありません。入門書などでCを学んで、それなりにCでプログラミングができているものの、じつは「○○な場合には、なぜかは知らないけど、◇◇のように書く」でプログラミングしている人も多いのではないでしょうか。本書では、この「なぜかは知らないけど」からの脱却の糸口になるべく、規格書やK&Rと実際の使い方や記述方法の差異を丁寧に解説していきます。Lepton先生があなたに贈る、C言語特別講座、スタートです!
第1章 “型”を意識しよう
あるトラブル
型の種類はいったいいくつあるのか?
暗黙の型変換・明示的な型変換
「型名」とは何か?
配列とポインタの関係は?
「配列の先頭要素を指すポインタ」と「配列を指すポインタ」
第2章 Cの型と宣言を解読する
宣言と型のおさらい
宣言の構文
宣言指定子列
宣言と型の解釈法
「宣言と実際の使用を一致させる」とは?
第3章 演算子と式あれこれ
式と文
演算子の優先度と結合規則
代入演算子
副作用
オペランドの評価順序と副作用完了点
第4章 C99の光と影
Cの標準
C99の現状
新しい型(1)_Bool
新しい型(2)整数型
新しい型(3)複素数型
第5章 続・C99の光と影
可変長配列
可変長配列がCの文法に与える影響
宣言の位置
第6章 標準ライブラリの罠
標準とは?
標準ヘッダ
入出力
1行入出力とgets問題
printfとscanf
文字列
第7章 役に立つ(かもしれない)あれこれ
空文とコメント
トークン
Syntax sugar