インバウンドビジネスや接客業に効く「おもてなしの極意」を「パターン・ランゲージ」の第一人者、慶応大学の井庭崇教授とホテルや飲食店、施設のプロデュースのプロ集団であるUDS社の中川敬文が解説。
井庭教授とUDSのホテル・飲食店舗の運営メンバーが日々実践しているおもてなしの実例を調査・分析し、28のパターンに分類してまとめました。
これからのインバウンド時代を視野に入れ、これまでの日本のおもてなしをアップデートさせた「創造的おもてなし」により、ビジネスマンにも活用できる心得を理解できる本です。
コンシェルジュ界を代表する存在である阿部佳氏、インバウンドビジネスの第一人者である村山慶輔氏との座談会も収録。飲食店・ホテルなどの接客業・観光業の方、集客型のビジネスを行う方、地域の活性化やまちづくりに関わる方など、「お客様をお迎えする」ビジネスに関わる方におすすめします。
第⼀部 トークセッション(阿部佳×村山慶輔×井庭崇×中川敬文)
日本の「おもてなし」はどう変わるか
[解説]経験則を共有するパターン・ランゲージ
第⼆部 おもてなしデザイン・パターン
おもてなしデザイン・パターンの読み方
◆おもてなしのデザイン
No.1 創造的おもてなし
A:お客様との心地よい関係性を築く
No.2 相手の気持ち
No.3 その人への興味
No.4 語りたくなる声かけ
No.5 フレンドリー&ポライト
No.6 キャラを立てる
No.7 フレッシュな心持ち
No.8 もてなされ研究
No.9 もうひと手間
No.10 チームごと
B:地域・分野の魅力を引き出す
No.11 面で迎える
No.12 好きから入る
No.13 面白がり力
No.14 裏側のストーリー
No.15 自分なりのおすすめ
No.16 ローカルな楽しみ方
No.17 偶然を楽しむ余白
No.18 出会いのデザイン
No.19 ひとつながりの経験
C:地域・分野のこれからをともにつくる
No.20 想いの発信から
No.21 ご近所からの歓迎
No.22 多業種のつながり
No.23 雑談からの発想
No.24 外から見た良さ
No.25 価値の増築
No.26 魅力の持ち寄り
No.27 みんなでつくる
No.28 世界へのアピール
◆6人の場合
山森薫/高田和大/櫻井暁子/上田聖子/上田祐⼀郎/谷川静香
第三部 おもてなしデザイン・パターンの活用に向けて
おもてなしの実践の可視化と把握―経験チャート
経験の交換と蓄積を促進する―対話ワークショップ
Mikio Kitayama さん
2019-07-25
観光関連ビジネスはインバウンド需要を吸収しないと生き抜けない時代になってきたが、この本ではおもてなしデザイン・パターンというワークショップによるおもてなしデザインをつくる。一番心に残ったのは相手の立場でなく、気持ちになること。
ぴさこ さん
2020-02-23
『もてなす(持て成す)』の語源を紐解くと『持て』は、「意識的に」「心で大切にして」『成す』は、「事を成し遂げる」「生み出す」だという。つまり、意識して何かをする・生み出すことであり、自分で考えることや、発想的や工夫を大切にすることが求められる。その結果自分たちのおもてなしによって、お客様に、満足を超えて称賛されるくらいの素晴らしい経験を提供することができれば、お客様の人生に彩りを添えるものになりうる。そしてそのことは、自分たちの仕事の意義と誇りを高め、さらなるおもてなしを生み出していく力になる。
motoki fujitani さん
2020-02-03
企画のファーストステップを教えてくれるような本であった。パターンランゲージを見事に展開できており、1つ1つのパターンは秀逸。