ロングセラー『絵で見てわかるITインフラの仕組み』の新装版です。大多数のエンジニアにかかわりがある“ITインフラ”。複雑化する現代のエンタープライズシステム構築において、自分の担当外の領域ではどのような仕組みで動いているのかなど、基盤技術の仕組みや全体像が理解しにくくなっています。本書では、執筆者自身が学んだ経験を生かし、アーキテクチャ、ネットワーク、サーバー、プロセス、要素技術といった基盤技術をどのようにとらえれば理解しやすいのかを意識して解説しています。
マクロの視点からミクロの視点へと解説を進めており、システムの各部分に共通する原理(仕組み)を無理なく、本質的に理解することができます。図を豊富に掲載し、実務経験が浅い方にもイメージを作りやすいように配慮しました。インフラ担当者はもちろん、アプリ開発者、DB管理者にもおすすめの内容です。
第1章 インフラアーキテクチャを見てみよう
1.1 ITインフラって何だろう?
1.2 集約型と分割型アーキテクチャ
1.3 垂直分割型アーキテクチャ
1.4 水平分割型アーキテクチャ
1.5 地理分割型アーキテクチャ
第2章 サーバーを開けてみよう
2.1 物理サーバー
2.2 CPU
2.3 メモリ
2.4 I/Oデバイス
2.5 バス
2.6 まとめ
第3章 3階層型システムを見てみよう
3.1 3階層型システムの図解
3.2 主要概念の説明
3.3 Webデータの流れ
3.4 仮想化
第4章 インフラを支える理論の基本
4.1 直列/並列
4.2 同期/非同期
4.3 キュー
4.4 排他制御
4.5 ステートフル/ステートレス
4.6 可変長/固定長
4.7 データ構造(配列と連結リスト)
4.8 探索アルゴリズム(ハッシュ/ツリーなど)
第5章 インフラを支える理論の応用
5.1 キャッシュ
5.2 割り込み
5.3 ポーリング
5.4 I/Oサイズ
5.5 ジャーナリング
5.6 レプリケーション
5.7 マスター/ワーカー
5.8 圧縮
5.9 誤り検出
第6章 システムをつなぐネットワークの仕組み
6.1 ネットワーク
6.2 階層構造
6.3 プロトコル
6.4 TCP/IPによる今日のネットワーク
6.5 [レイヤー7]アプリケーション層のプロトコルHTTP
6.6 [レイヤー4]トランスポート層のプロトコルTCP
6.7 [レイヤー3]ネットワーク層のプロトコルIP
6.8 [レイヤー2] データリンク層のプロトコルEthernet
6.9 TCP/IPによる通信のその後
第7章 止めないためのインフラの仕組み
7.1 耐障害性と冗長化
7.2 サーバー内冗長化
7.3 ストレージ冗長化
7.4 Webサーバーの冗長化
7.5 APサーバーの冗長化
7.6 DBサーバーの冗長化
7.7 ネットワーク機器の冗長化
7.8 サイトの冗長化
7.9 監視
7.10 バックアップ
7.11 まとめ
第8章 性能を引き出すためのインフラの仕組み
8.1 レスポンスとスループット
8.2 ボトルネックとは?
8.3 3階層型システム図から見たボトルネック
8.4 まとめ
masabi さん
2020-05-08
【概要】ITインフラをイラストを用いて解説する。【感想】資格勉強でやったなと思いつつ読んだ。インフラに直接関わる職ではないが、知っておいて損はなさそうだ。冗長化、ボトルネックを減らす施策などシステムの設計でどれだけ考慮できるかにかかっている。
アミアンの和約 さん
2020-04-18
日本のITインフラがどのように動いているかを解説した書。 インフラエンジニアなら読んで損はない。
耐える男 さん
2020-06-28
基本的なインフラ構成から基本技術、それらを実際の冗長化、監視、性能においてどのように使われるのかまでとても勉強になった。ただ都度再読しないと特に性能問題については理解が追いついていない…。