大企業にいながら、兼業自由・勤怠自由
の正社員として働く仲山進也さん。
世の中のビジネスパーソンが
健やかに働くための方法を模索する中で
組織で働く人は次の4タイプの動物に
たとえられることに気づきました。
・組織のイヌ:自分の意志よりも社命を優先
・組織のネコ:ときに社命よりも自分の意志を優先
・組織のトラ:ネコの進化系。社命より使命
・組織のライオン:群れを統率
自分がこの中のどのタイプかを知ることが
自由に働くための第一歩となります。
次のような思いを抱いている人は
「組織のネコ度チェックリスト」(本書付属)
をぜひお試しください。
・もっと自分の素を出して働きたい人
・会社の人間関係に悩んでいる人
・これからのキャリア(異動・転職など)を模索している人
・自分の実力をより高めたい人
「組織のイヌ・ネコ・トラ・ライオン」の
どの働き方のタイプも組織には必要なのですが
この本ではとくに「組織のネコ・トラ」として
働く方法を「組織のトラ」14人への取材をもとにまとめています。
「仕事は積み重ねではなく、積み減らし」
「人材採用は下北沢のクラブで」
「役職は『登る山』ではなく『川の流れ』」
「半径5メートルの人に200%満足してもらう」
「サラリーマンは『ドラクエ』」
「現場重視でやりすぎると、よいことが起こる」
などなど
23の独創的かつ実用的な仕事術も紹介。
変化に満ちて、先が見通しにくい時代だからこそ、
自分にぴったりな働き方を探究する。
これからの時代を、わくわくして生きるための手引きです。
はじめに
第1章 働き方の4つのスタイル──組織のイヌ・ネコ・トラ・ライオンとは
組織の動物4タイプ
4タイプの相性
タテの関係
ヨコの関係
ナナメの関係
4タイプのルール観
4タイプのロール観
4タイプのレール観
4タイプの失敗観
4タイプの数の実態
組織のネコ度チェックリスト
第2章 組織にいながら健やかに働く──トラの働き方
肩書きからは想像できないことをやっている
2秒で即レス、打率は7割
人を笑顔にするために驚きをつくる
あえて非効率・非常識なやり方を選ぶ
仕事は積み重ねではなく、積み減らし
浮かんだ絵を現実に変える
現場で絵を描き、ゼロ予算で始める
「素人であること」を強みに変える
プロ契約を結ぶ
人材採用は下北沢のクラブで
「なぜ」を共有し、対話を生み出す
相手のメリットを考え抜き、自分の言葉で伝える
役職は「登る山」ではなく「川の流れ」
仕事を選ぶ基準は「80年後に役立つか」
出島的に働く
際立ったB面をもつメンバーを掛け合わせる
4次元オープンイノベーション
「すごい」と思った人に仕事を依頼する
会社と条件交渉をする
半径5メートルの人に200%満足してもらう
他流試合&逆輸入
サラリーマンは「ドラクエ」
現場重視でやりすぎると、よいことが起こる
第3章 型破りな成果を上げる人の共通点──トラの特性10箇条
1 社命より使命で動く(社内で浮いている)
2 「レールから外れた経験」などの「痛みを伴う転換点」がある
3 突出した個性がある(お客さんの一部に熱狂的ファンがいる)
4 経営層に理解者(庇護者)が存在する
5 一人で全部やる「一気通貫型」の仕事をした経験がある
6 群れに組み込まれるのがニガテすぎる
7 異種のトラ(ベンチャーのトラ、ヤンキーのトラ)と仲良くなれる
8 社外の人とチームをつくっている
9 人をつないだり、自走支援の活動をしている
10 展開型キャリア(運ばれるキャリア)で活動が広がっていく
第4章 進化のカギは「よい加減」──ネコからトラへの道のり
加減乗除の法則
「加」ステージ:選り好みせず、できることを増やす(夢中スイッチと量稽古)
「減」ステージ:得意でない仕事を手放し、強みに集中する(断捨離と専門化)
「乗」ステージ:強みと強みを掛け合わせる(独創と共創)
「除」ステージ:仕事を因数分解して、ひと括りにする(兼業と統業)
「よくない加減」その1 量の不足
「よくない加減」その2 質の不足
「強みの旗が立ったかどうか」の判断基準
第5章 組織の変人が変革人材になる──ネコ・トラの存在意義
「起」の人と「転結」の人をつなぐ
賞味期限が切れた価値・組織の再編集をする
立ち上げて、手放す
既存事業ではできないことをやる
基幹事業のしがらみから自由に動く
地道に種を蒔く
「組織のトラ」の存在意義まとめ
第6章 自律型の組織をつくる──ネコ・トラの活かし方
「組織のネコ・トラ」に対する「ギモンあるある」
Q 自由に働くネコ・トラが増えすぎると組織が成り立たないのでは?
Q 組織に忠実ではない自由人は、不真面目では?
Q ネコ・トラだけ自由にやるのは不公平で、ずるいのでは?
Q うちの会社にネコ・トラはいないと思うのですが?
Q どういう評価制度にすればよいですか?
「ネコ・トラが生息しやすい環境のつくり方」──やってはいけない9箇条
1 集団行動を過度に求めない
2 指示(正解一択)型ルールでしばらない
3 ホウレンソウを過度に求めない
4 アイデアの採否を多数決で決めない
5 短期的・直接的貢献だけで評価しない
6 同調圧力をかけない
7 安易に競争させない、金銭的報酬や地位でつろうとしない
8 副業を禁止しない
9 孤立させない
面白がる人には規律を。生真面目な人には自由を。
Q 「組織のトラ」を育てても起業・転職するのでは?
おわりに
みかん? さん
2022-02-28
組織には4種類、群れを率いるボスのライオン、社命より使命を重んじる自由なトラ、社命に従順な忠犬のイヌ、自分に忠実で自由なネコ、高度成長期ではライオンがイヌを率いて統制する事で均等に成長してきたが、今や賞味期限が切れそれだけでは成果が出なくなっている、変わり者で自由なトラを目指す組織のネコという働き方でもいいのではないか、自由というの我が儘好き勝手ではなく、やらされるのではなく自分に理由があるということ、タイトルはネコだけどほぼトラの働き方がメインだった様な気がするが組織の在り方も変わって行く時代。
タカラ~ム さん
2021-12-27
昨今会社でもさかんに「新しい働き方」を模索する動きがあって、でもなかなかコレという意見にも巡り合わず何か参考になるものはないかと探していて手にとった本。これまでの自分の働き方は「組織のイヌ」で、なんとなく違和感というか変化を望んでいたので、書かれている内容にはなるほどと思わされることが多かった。自立していて自由な働き方をすぐに実践できるようになるには時間もかかりそうだが、いつまでも会社にしがみつくようなことにはなりたいないと思っているので、今後についてしっかり考えようと思う。
復活!! あくびちゃん! さん
2022-03-25
タイトルとは違い、「組織のネコ」の人が「組織のトラ」になるための内容。読み終わって気づいたのだが、私は昔、確かに「組織のトラ」になりかかった「組織のネコ」だった。なのに、いつの間に「組織のイヌ」に成り変わったんだ?!(汗) それに気づけたことは、収穫でした。